学校での感染が拡大している状況をうけ、香川県教育委員会は、県立学校の授業は、原則として午前のみに短縮する措置を決め、各市町の教育委員会にもそれぞれの実情に応じて対応をとるよう求めました。
一方、ＮＨＫが取材したところ、これまでのところ、県内の市町のほとんどは、授業短縮などの措置はとらない方針だとしています。
香川県教育委員会は、家庭と学校での感染の連鎖を断ち切る必要があるとして、今月２１日から来月６日までの間、
◇県立の中学校と高校では、授業は原則として午前のみに短縮するとともに、
◇期間中に、最大２日間、臨時休校とする日を設ける措置を決め、県内の１７市町の教育委員会にも実情に応じて対応をとるよう求めています。
これを受けて、ＮＨＫが各教育委員会に取材したところ、これまでのところ、ほとんどは、授業の短縮や臨時休校の措置はとらず、通常通り、授業を行う方針だとしてます。
このうち、高松市教育委員会は「家庭内での感染が、学校現場に持ち込まれているとみられる状況もあるが、保護者への負担や子どもたちの学びの機会を十分に確保できない状況を踏まえると、県立学校と同様の対応をとるのは難しい」と話しています。
このほかでも、「すでにできる対策はとっており授業を短縮したからといって、感染者数が減るという明確なデータはない」といった指摘や「オンライン授業では児童たちの反応がわかりにくく授業として成立しない可能性があるため対面での授業を続けたい」という声もあり、保護者の負担や、学びの保障の観点から、通常通りの対応をとるとしているところが多くなっている状況です。
一方、三木町教育委員会は、来週は、中学校が期末試験の期間に入り、午後は授業が行われないという事情もあることから、県立学校と同様の対応をとることにしたということです。
浜田知事は記者会見で、「各首長さんには今の状況は、みなさんが考えているよりも、一段違う状況なんだと伝えたい。一律の対応が難しいという部分もあると思うが、それを乗り越えなければ、感染の連鎖は絶つことができない」と述べ、強い危機感を示しました。
その上で、「市長や町長の方に、自分の目で現場を見て判断してもらいたい。それで大丈夫だというなら結構だが、私は県全体をみていてそうではないと思っているのであえて無理を承知で申し上げている。各教育委員会の方もぜひそれを理解いただきたい」と述べ、みずから各自治体に対し、県立学校と同様の対応をよるよう働きかける考えを示しました。
からの記事と詳細 ( 県立学校 午前中のみも 各市町の小中学校は授業短縮せず｜NHK 香川県のニュース - NHK NEWS WEB )
https://ift.tt/I5sFt4b
No comments:
Post a Comment