北京オリンピック第14日は17日、スピードスケート女子1000メートルが国家スピードスケート館であり、2018年平昌五輪500メートル金メダルの小平奈緒(35)=相沢病院=は1分15秒65で10位だった。今大会は500メートルで17位と振るわず、雪辱を期していた。
長野県茅野市出身。初出場した10年バンクーバー五輪から4大会連続で出場。平昌五輪の1000メートルでも銀メダルを獲得した。
右足首を捻挫、「絶望的」状況で北京に
小平の主な一問一答は次の通り。
――レースを振り返って。
◆500メートルのような大きなミスはなかった。年が明けてから一度、絶望的な状況に陥ってしまい、この大会に間に合うか心配だったが、少しでも希望を見ることができた。最後、成し遂げることはできなかったが、自分なりにやり遂げることはできた。
――500メートルではスタートでバランスを崩した。スタート前の緊張感は。
◆今日は楽しんでスケートをすることが、多くのみなさんの心に響く滑りになると思った。自分自身も心から楽しもうと思い、スタートラインにつきました。
――絶望感を感じたというところから滑りきった五輪はどんなものになったか。
◆痛みとか、やるせなさとか、じわじわと体からにじみ出てくることも、その都度のみ込んで、自分なりに乗り越えられた。前に進むために、多くのみなさんに支えていただいたので、感謝の気持ちをもって、滑ることができてよかった。
――本来の動きではなかった。
◆終わるまでは言えなかったが、1カ月前に右足首を捻挫してしまい、全く滑れない状況で北京に入った。1月の後半の2週間は自分の中でも、かなり絶望的だった。
――けがしたのは練習中か。
◆大雪が降った日、練習に向かうときに歩いていて、道路で普通に滑ってしまった。あ、やってしまったなと思った。すごく調子も上がっていたが、やってしまったなと。そこからは絶望の日を送っていました。4年間、台無しになってしまったなと。つらかったです。
――あきらめずここまで戦い抜いた。
◆これまでも、何回も体からにじみ出る痛みだとか、弱みだとか、そういうものを何度も何度ものみ込んできたので、よく向き合ってこられたなと思う。間に合わないと思ったが、しっかりスタートラインにつけて、ゴールも切れた。力が入らなかったが、足首以外にも使えるところはたくさんあると思って、全身を使って滑ることができた。ちょっと不格好な作品になったが、自分なりに今を乗り越える作品にはなったのかなと思う。
からの記事と詳細 ( 「痛み、やるせなさ…のみ込んで乗り越えた」小平奈緒の一問一答 - 毎日新聞 - 毎日新聞 )
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