秋学期は、学生の提案によりSDGsの目標1から17のグループに分かれて、目標・ターゲット・アクションに関する提言作成の議論を重ねた。この過程で、慶應義塾の現状を分析するために管財部や学生部、大学生協などから情報提供を依頼するなど、塾内の関りが広まっていく。地域でのアンケート調査、他大学へのヒアリング、企業への訪問も実施された。最終報告に向け、パワーポイントによるスライドの提示方法や説明の仕方について参加教員と塾員からも助言を得た。
2023年1月11日に各グループ5分のプレゼンテーションを行い、250ページを超えるスライドと参考資料をまとめた提言が塾長に手渡された。提言は大きな目標を掲げたものから具体的なアクションまで規模も内容も多岐に渡る。部分的に紹介する。「ターゲット」は「2030年までに」あるいは「2050年までに」と明記されるなど中長期の提案である。「全国の貧困層の子どもを直接的に支援する」、「塾内のフードロスの割合を1%以内にする」、「女性教員・学生の割合を50%にする」、「ウォーターサーバーをキャンパス内施設に設置する」、「地方出身者のUターン率を40% にする」、「リサイクル率を現在の45%から70%まで引き上げる」、「慶應の森についての情報を開示する」、「キャンパス内でサステナブルシーフード利用100%を達成する」、「国際社会の平和に関わる活動を行う塾生への助成金制度を構築する」、などである。
「アクション」は、より具体的な計画を示した。「キャンパス付近 に在住の小学生へ居場所提供」、「一人暮らし食堂の実施」、「性被害を生まないようにするための授業の実施」、「SDGsワークショップの実施」、「リーダーシップセミナーの開催」、「自然エネルギー大学リーグへの加入」、「カリキュラムの柔軟な更新」、「学生・教職員の立場を越えた学内交流の促進」、「地域住民との共同イベントの実施」、「生ごみと落ち葉の堆肥化」、「各教室に薪ストーブの導入」、「国際的な大学間ネットワークの強化」などが提案された。塾長に提出された提言は常任理事会で検討を行い、3月下旬に塾生会議にフィードバックしている。
からの記事と詳細 ( 塾長室だより No. 15 「塾生会議」の始まりを振り返る(常任理事 ... - Keio University )
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