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Tuesday, September 6, 2022

就職希望の高校生 企業への応募始まる 求人倍率高く売手市場|NHK 栃木県のニュース - nhk.or.jp

来年春に卒業する高校生のうち県内で就職を希望する生徒の企業への応募が5日から始まりました。
就職を希望する高校生の求人倍率はことし7月末時点で2.31倍と、統計を取り始めて以降、最も高くなっていて、売手市場の様相が強まっています。

高校生の採用選考のスケジュールは毎年、国などが決めていて、県内でも、5日から企業への応募が始まり、今月16日からは採用試験が行われます。
宇都宮市にある宇都宮工業高校では、試験に向けて面接の練習会が行われ、生徒たちは、対面やオンライン形式の模擬面接で志望動機や自己PRをハキハキと話していました。
また、多くの企業では学科試験も課されることから、放課後も教室に残って問題集を解くなどの準備を進めていました。
3年生の菊池直胤さんは「土木関係の企業を目指していますが、試験が面接だけなので自分をしっかり表現して精いっぱい頑張りたいです」と話していました。
また、進路指導を担当する石塚邦彦教諭は「進路の実現に向けて生徒ひとりひとりに寄り添ってしっかり指導していく予定です」と話していました。
栃木労働局によりますと来年の春に就職を希望する高校生への県内企業からの求人は、ことし7月末時点で7091人で前の年の同じ時期より14.9%増えました。
一方、就職を希望する生徒は3068人で前の年の同じ時期より10.7%減り、この結果、高校生1人当たりの求人倍率は2.31倍と前の年の同じ時期を0.51ポイント上回って、統計を取り始めた平成9年度以降で最も高くなりました。
栃木労働局は「企業からの求人数は新型コロナウイルスの影響でここ数年、落ち込んでいたが、コロナ禍前の状況に戻りつつある。一方、少子化や進学率の上昇などで就職を希望する生徒の数は減っていて、選択の幅が広がったとも言える」としています。

来年春に就職を希望する高校生の求人倍率が過去最高となる中、県内では、採用活動に苦戦する中小企業も出ています。

宇都宮市にある社員およそ100人のメーカーでは、コメや野菜の種まき機などの農業用機械を製造しています。
このメーカーは、例年、新卒の高校生を2人から3人採用していますが、ことしは工場の人手不足の解消などのため募集人数を6人に増やして採用活動を進めています。
しかし、6日までに応募があったのはまだ2人で、メーカーは、ポストコロナを見据えて採用枠を増やしている製造業の企業が多い中、「大手企業に学生の希望が集中したのではないか」と分析しています。
このため、今後も高校を直接訪問したり、会社説明会に出展したりして、より多くの人材を確保できるよう採用活動を続けていくことにしています。
メーカーの鈴木直人代表取締役は、「もっと応募書類が届くと思っていたので、競争が非常に激しいなと感じています。製造業は、ベテラン社員からの技能伝承に時間がかかるので、少しでも多くの学生さんに入社してもらい、ものづくりのプロになってほしい」と話していました。

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