ウニオン・ベルリン率いるウルス・フィッシャー監督が、MF遠藤渓太が改善すべきポイントを指摘した。地元紙『ベルリーナ・クリーア』がコメントを紹介している。
昨シーズンは期限付きで在籍していた遠藤は、昨夏にウニオンとの契約が完全移籍に移行。だが、ドイツでの初シーズンは公式戦17試合(1ゴール)に出場した左ウィンガーは、システム変更もあって今季はヨーロッパ・カンファレンスリーグの登録メンバーから外れると、リーグ戦20試合中10試合はメンバー外に。2試合の途中出場にとどまり、現地メディアの一部では今冬に放出される可能性まで報じられていた。
そんな遠藤だが、26日に行われたポーランド2部ヴィジェフ・ウッチ戦とのテストマッチに先発出場し、63分までプレー。『ベルリーナ・クリーア』はレギュラー選手も複数出場したが0-0に終わった一戦について、「見ていて楽しいものではなかった」と苦言を呈するも、「一番目立っていたのは勤勉な姿を見せた遠藤渓太。日本人選手は前半何度か先制ゴールに迫っていた」とし、「遠藤だけがアピールに成功」とチーム最高のパフォーマンスを見せたと称賛していた。
一方、フィッシャー監督は同紙で「チームは一生懸命働き、たくさん走った。そういうところに満足する」とコメント。好機を決め切れなかったことについては「チャンスを十分つくり出せたが効率的ではなかった」と振り返ると、「我々のクロスは精度に欠けていた。(クロスが届いたのは)前半、遠藤がフリーで頭を合わせた場面くらいではないかな」と改善点を指摘。また、遠藤についてはこのようにも語った。
「彼にはもっと思い切って一対一に入ってほしいね。我々はおそらく一対一のシチュエーションを最も少なくつくり出すチームだ。(今日の試合では)それを演じる機会は十分あっただろう」
ブンデスリーガ第20節消化時点で4位に位置するウニオンは、来月5日に行われる次節ではアウクスブルクと対戦。前節ボルシア・メンヒェングラットバッハ戦では6試合ぶりにメンバー外となった遠藤だが、トレーニングを通じてアピールを続けなければいけないようだ。(Goal.com)
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