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Wednesday, August 9, 2023

[TKUニュース 23.08.09 18:45 ] 人気イベントの始まりは くまもと ... - テレビ熊本

『50回記念くまもとマーチングフェスティバル』が8月12日・土曜日にえがお健康スタジアムで開催されます。

この真夏の恒例イベントはいかにして始まったのか、生みの親である関係者の話と貴重な映像で振り返ります。

去年8月、熊本市東区のえがお健康スタジアムで『第49回くまもとマーチングフェスティバル』が3年ぶりに開催されました。

県内の小中学校や高校など16の団体から約750人が出場しました。

このイベントの「生みの親」は森 義臣さん、81歳。熊本県マーチングバンド協会の名誉会長です。

【森 義臣さん】
「49回、次が50回ですから、そんなに続いたんだなと思って。最初はマーチングの「マ」の字も誰も知らなかったんだから。『マーチング』って何ですか。今は『マーチング』は誰でも知ってるからですね」

『くまもとマーチングフェスティバル』は1974年、昭和49年9月25日にその歴史が始まりました。

第1回の会場は、熊本市立水前寺体育館、22団体が出場しました。

オープニングは全ての出場者が入場行進をして『錨をあげて』を合同演奏しました。

この1年3カ月前、玉名女子高校吹奏楽部の顧問だった森さんは開局5周年を翌年に控えていたTKUにマーチングイベントの開催を相談しました。

「教育的意義がある」とTKUも応じ、森さんは学校、企業などに出演交渉をして、準備に1年以上をかけ、この第1回開催にこぎつけました。

【森 義臣さん】
「吹奏楽のステージでの演奏が上手になるためにマーチングに取り組んだんです。福岡の楽器店の会社から『マーチングというのが関西でやっているから見に行きませんか』と。いいなと思って行ったんです。そしたら目からウロコですよ」

この第1回、途中には、テレビアニメや時代劇のヒーローに扮した寸劇も披露され、観客に楽しんでもらうための演出もみられます。

第2回も同じく水前寺体育館で開催。

趣向を凝らした演奏と演技の数々が人々を楽しませていました。

ゲストは兵庫県神戸市の須磨ノ浦女子高校でこのとき、森さんはその演奏と演技もさることながら普段からの折り目正しい行動に驚き、感銘を受けたといいます。

【森 義臣さん】
「須磨ノ浦女子高校の生徒はバーッと来て楽器を大きい方から小さい方にきちんと並べて整列するわけです。

それで『揃いました』 と言う。これがやっぱり違うかなと思って。これはもう教員の責任だと思って。それから三年間ぐらいはかかりましたけれども、きちんと整列をする。楽器もどこに行くにもきちんと並べる。整列する。そして返事もきちんとする。厳しく指導したんですけれどもそれはいい形で波及しますね」

【森 義臣さん】
「マーチングは動きますでしょう。動く時にみんな一緒に心を合わせなきゃ呼吸を合わせなきゃいかんもんですから、教育的に生きてきたんじゃないかなと思います。それを先生方、皆さんに理解していただいて(県内に)普及していって。
『軍隊の訓練のようなことをするな』と言われた時代もありますけれども、『それは違う』と。みんなで一緒に呼吸を合わせるというのは人間の実社会の中でも必要なんじゃないかんと思って思いやりとか人の気持ちを考えながら行動するというのは大事なことじゃないかなと思う。マーチングの一つの基本で、マーチングフェスティバルの集大成で出てきたと思います」

『KMバイオロジクス・プレゼンツ明日を築く若人の祭典50回記念くまもとマーチングフェスティバル』はえがお健康スタジアムで12日・土曜、午後4時半、開演です。

【スタジオあとコメ】
また、50回記念企画として、これまで出場経験のある人たちのための舞台も用意されています。

今回のスペシャルゲストはナオト・インティライミさんとLeolaさんです。10日は第1回から連続出場している県立熊本工業高校吹奏楽部を50年以上指導している原 幸雄コーチにスポットをあてます。ぜひご覧ください。

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