日産「スカイライン」は同社がラインナップしている唯一のセダンです。しかし、そんなスカイラインを取り巻くセダン市場は大きく変化しているようです。
唯一残る日産セダン「スカイライン」 今はライバルもいない?
日産のミディアムセダン「スカイライン」は後輪駆動でスポーティな性質を持つクルマとして長い歴史を持ちます。
一方で、近年ではアウトドアブームなどからクロスオーバーSUVが人気を集めており、かつて一般的だったセダンは各メーカーでラインナップの縮小が見られるなど、スカイラインを取り巻く市場は大きく変化しています。
スカイラインは1957年に登場。高級セダンでありながら、スポーティな味付けのエンジンや足回りを持ち、スポーツセダンの代名詞的な存在のクルマです。
13代目となる現行スカイライン(V37型)は2013年11月に発表。幾度かの改良を経て現在もラインナップされているものの、日産が国内販売しているセダンとしては唯一のモデルとなっています。
躍動感のあるボディや後輪駆動レイアウトなど、スカイラインの特徴は踏襲し、さらに上質感を高めたインテリアやインテリジェントクルーズコントロールなどを始めとする先進運転支援システムを搭載。伝統あるプレミアムセダンとしての価値を高めています。
発売当初は3.5リッターV型6気筒エンジンにモーターを組み合わせ、364馬力を発揮するハイブリッドモデルのみの設定でしたが、登場翌年には211馬力を発揮する2リッター直列4気筒ターボエンジンモデル「GT-t」が追加されています。
2019年7月にはデザイン変更を伴うビッグマイナーチェンジを実施。
GT-tがラインナップから落ちた一方で、304馬力の3リッターV型6気筒ツインターボエンジンを新しく搭載しました。
さらに、スカイライン史上最強となる405馬力を発揮する3リッターV型6気筒ツインターボエンジンを搭載したハイパフォーマンスグレード「400R」を追加したほか、国産車初の高速道路で手放し運転が可能な先進運転支援技術「プロパイロット2.0」をハイブリッド搭載モデルに設定しています。
その後、2022年9月にも改良が行われ、プロパイロット2.0搭載のハイブリッドモデルを廃止。2タイプの3リッターV型6気筒ツインターボエンジン車のラインナップへ整理され、現在も販売しています。
日産ではフラッグシップセダンの「シーマ」が2022年8月に生産終了するなど、セダンのラインナップを縮小しているなかで、純ガソリンエンジンを搭載するFRセダンとしてはライバル不在な状態であり、貴重なモデルと言えます。
他メーカーでも、FRミディアムセダンという共通項を持ち最大のライバルとなっていたトヨタ「マークX」が2019年12月に生産を終了したほか、さらに2023年12月には「カムリ」の生産終了もアナウンスするなど、セダン車のラインナップ縮小は留まるところを知りません。
2023年では登場から10年が経過し、国産車では4年から5年、長くても7年程度でフルモデルチェンジのサイクルを迎えることを考えると、長いモデルライフを送っていると言えます。
一方で、日産を含めて各社が電動モデルのラインナップを拡充するなか、2022年の改良でハイブリッド車がラインナップから消滅。新型モデルに関する情報も一切アナウンスされておらず、次期モデルが登場するかどうかについても、今のところは不明瞭な状態が続いています。
かつて一般的だったFRセダンというパッケージングが時代の流れとともにその規模を縮小していますが、60年以上続いているスカイラインの歴史が今後も継承されていくか、期待したいユーザーも少なくないかもしれません。
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