安倍晋三元首相が政権を率いた通算8年8カ月は、日本の外交や安全保障政策が大きく動いた時代でもありました。隣国・中国にとって、「安倍政権時代」はいかなるものであったか、日本政治や日中関係に詳しい王新生・北京大学教授に聞きました。
――安倍晋三元首相は、日中関係にとってどのような政治家だったでしょうか。
中国にとって印象深いのは第1次政権での訪中です。安倍氏は2006年、首相に就任すると最初の外遊先として中国を選びました。これは日米同盟を重視して訪米を続けてきた歴代首相の慣例を破るもので、「(日中間の)氷を砕く旅」と言われました。
12年からの第2次政権は、先の野田内閣が釣魚島(尖閣諸島の中国名)の国有化を実施した直後であり、両国関係の緊張が高まる時期でした。この時は、安倍氏は中日関係を慌てて改善させることはしませんでした。
大きかったのは17年以降の…
からの記事と詳細 ( 始まりは「氷を砕く旅」から 中国識者語る安倍外交のもたらしたもの - 朝日新聞デジタル )
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