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Thursday, April 14, 2022

パンダの楓浜がひとり立ち 単独で公開始まる 和歌山 白浜町|NHK 関西のニュース - nhk.or.jp

和歌山県白浜町のテーマパークで、1歳4か月になったパンダの楓浜(ふうひん)がひとり立ちし、14日から母親とは別の施設での公開が始まりました。

ひとり立ちしたのは、おととし11月に白浜町のテーマパーク、アドベンチャーワールドで生まれたメスのジャイアントパンダ「楓浜」です。
パンダは野生では単独で行動する動物で、1歳から2歳になる間に母親のもとを離れてひとり立ちします。
楓浜は生まれたときに157グラムだった体重は、46キロにまで増え、永久歯もほぼ生えそろって主食の竹を食べることができるようになったため、12日、母親と離れ、園内の別の施設に移されました。
そして14日から楓浜、単独での公開が始まると、開園と同時に大勢の人が押し寄せ、水浴びをしたり、リンゴやにんじんを食べたりする様子を楽しそうに見ていました。
鳥取県から家族で来た男性は、「すごくかわいかったです。しっかりと歩いていて、1頭でやっていけそうだと感じました」と話していました。
飼育スタッフの吉田倫子さんは、「少し不安そうにしていましたが、楓浜は独立心があるので見守っていきたいです」と話していました。

【楓浜ひとり立ちまでの歩み】。
<誕生:2020/11/22>。
おととしの11月22日。
楓浜はわずか157グラムで生まれました。
新型コロナの感染拡大で、出産に必ず立ち合っていた中国の研究員が来日できず、施設のスタッフだけで臨む異例の出産でした。
<会見:2020/12/22>。
それから、1か月後、記者会見が開かれました。
当初、性別はオスと公表していましたが、詳しい検査を行ったところメスであることがわかったのです。
生まれたばかりの赤ちゃんは非常に小さく、生殖器が発達していないため外見だけでは性別の判定が難しかったということです。
<屋内公開:2021/3/12>。
生後3か月余り。
赤ちゃんの一般公開が始まりました。
体重は6キロ余りに増え、歩き始めるようになりました。
新型コロナの感染予防のため、観覧できる人数は一度に20人ほどに制限されましたが、待ちに待った赤ちゃんを一目見ようと、次々と観光客が訪れました。
<名前発表:2021/3/18>。
そして、このころ、赤ちゃんの名前は、全国から寄せられたおよそ11万件の中から3つの候補に絞り込まれ、その後の投票で「楓浜」に決まりました。
色づき変化する「楓(かえで)」のように豊かに成長してほしいという願いが込められています。
<生後半年:2021/5/22>。
誕生から半年。
飼育スタッフから「1/2」の形に並べられたタケノコがプレゼントされました。
乳歯が永久歯に生え変わり始めた楓浜は、興味深そうにかじりつきました。
体重もおよそ10キロにまで成長し、母親と一緒の場所にいても半分以上の時間は単独で過ごすようになりました。
<1歳の誕生日:2021/11/22>。
1歳の誕生日を迎えるころには体重も28キロを超えるまでに成長。
単独行動の時間がさらに増え、親子ですごす時間は1日2時間ほどまで減りました。
<最後の親子公開:2022/4/11>。
そうして迎えた今月11日。
親子で一緒に公開される最後の日となりました。
楓浜はときおり母親に近づき甘えた様子でじゃれていましたが、ほとんどの時間をひとりで遊具で遊んだり竹を食べたりしていて、ひとり立ちの準備が整っていることをうかがわせていました。

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