少女の狂気が幸せな家族をあぶりだす様を描く北欧発のイノセントホラー『ハッチング―孵化―』より、本編冒頭映像が解禁された。
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本作は、サンダンス映画祭でのワールドプレミアを経て、3月に本国フィンランドで公開されたばかりの注目作。長編デビューとなる新鋭女性監督ハンナ・ベルイホルムが、「幸せな家族」の中に潜む恐怖を描き出す。
この度解禁されたのは、悪夢の始まりを予感させる本編冒頭映像。最初に映し出されるのは、主人公である12歳の少女ティンヤが家のリビングでレオタード姿でストレッチをする後ろ姿のアップだ。初めて出場する体操の大会を控えた彼女は、日々の鍛錬に余念がない。そこへ現れたのはティンヤの母親だ。ティンヤと家族は、フィンランドの緑に囲まれた閑静な住宅街にあるモデルハウスのような洗練された家で暮らしている。母親は“ごく普通の”家族の日常を切り取った動画をSNSにアップすることに夢中になっており、そのために娘の様子をスマホで撮影しているのだ。
続いて母親とティンヤが向かったのは建築家である父親の部屋。一家が集まり、「あなたもどうぞ素敵な毎日を」という母親の締めの言葉で撮影が終わろうとしていたところで、外から大きな音が。ティンヤが窓を開けると、一羽の黒い鳥がリビングに飛び込んでくる。家の中を興奮したように飛び回る鳥を追いかける家族。なかなか捕えることができず、家族の顔からは次第に笑顔がひいていく…。
美しいバラや選び抜かれた装飾品とインテリア、そして笑顔の家族。完璧すぎるほどに整えられた家の中で展開されていた幸せな家族のひとときが、黒い一羽の鳥によってあっけなく破壊される。まるでこれから始まる悪夢を予感させるような、不穏な冒頭シーンとなっている。
ベルイホルム監督は「この冒頭シーンは、これから作品の中で描こうとする物語をギュッと濃縮したようなものにしたいと考えていた」と語る。フィンランドでは黒い鳥は不吉な存在とされていると言い、本作については「ホラー映画を撮りたかったというわけではなく、大人のためのファンタジーとしてこの物語を描くのにホラーの手法を使った。明るく美しい環境下で起こる恐怖を表現したかった」とも語っている。
『ハッチング―孵化―』は4月15日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。
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