来月8日に行われる香港行政長官選の立候補受け付けが14日夕に締め切られ、届け出たのは警察出身の強硬派で政府ナンバー2だった李家超(ジョン・リー)氏(64)1人だけだった。すでに投票権がある選挙委員(定数1500)の過半数の推薦を得ており、民主派が排除された新たな選挙制度のもと、中国政府が支持した李氏を信任する形だけの選挙となる。
行政長官選は、市民に投票権がなく、親中派が99・9%を占める選挙委員だけで選ぶ仕組みだ。李氏は13日に立候補を届け出て、自身のフェイスブックに「私を推薦してくれた786人の選挙委員に感謝する」と記し、すでに過半数の支持を得たことを明らかにした。
李氏が行政長官として信任されれば、初の警察出身者となる。李氏は、治安機関トップとして2019年の逃亡犯条例改正案をめぐる反政府デモで、催涙弾を使った若者らの取り締まりを指揮。中国共産党に批判的な香港紙「リンゴ日報」を廃刊に追い込むなど、強硬派として知られる。中国政府の方針に忠実な姿勢が評価され、昨年6月に行政長官に次ぐポストの政務長官に抜擢(ばってき)されていた。
長官選には、これまで元行政…
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