国内では日高のアポイ岳のみに生息する希少なチョウ「ヒメチャマダラセセリ」を守ろうと、様似町の町民団体や研究者がこの春からチョウの保護活動を始めました。
ヒメチャマダラセセリは、焦げ茶に白いまだら模様がある大きさ3センチほどのチョウで、国内ではアポイ岳のみに生息し、国の天然記念物に指定されています。
近年では高山植物の減少などの影響を受けて生息数も減少するなか、日本チョウ類保全協会の研究者と様似町の町民団体「アポイ岳ファンクラブ」がこの春から保護活動を始めました。
国と道の許可を得たうえで、先月上旬にアポイ岳からヒメチャマダラセセリ19匹を捕獲し、これまでに190匹の幼虫が卵からかえっています。
メンバーたちは3日、枝を短く切った葉の上に大きさ0.6ミリの幼虫を慎重に乗せる作業を行い、今後はアポイ岳に戻して、チョウに成長するまで見守っていくということです。
アポイ岳ファンクラブの伊與木利也子さんは「今は繁殖を手伝っていますが、そのうち自然にチョウが元気で過ごせる環境になればいいと思う」と話していました。
また長年研究している日本チョウ類保全協会の中村康弘さんは「ヒメチャマダラセセリは日本で最も絶滅のおそれがあるチョウなので、何とか守りたい」と決意していました。
からの記事と詳細 ( アポイ岳のみ生息のチョウ守ろうと様似町の町民団体などが活動|NHK 北海道のニュース - nhk.or.jp )
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