コロナ禍から島民の命を守る集団接種が、27~28日にかけて鹿児島県内の離島・十島村の有人7島で行われた。島をめぐる医療チームに同行し、島民の不安やワクチンへの期待を聞いた。
27日午前9時40分過ぎ。「フェリーとしま2」が諏訪之瀬島に接岸した。周囲約27キロのこの島には85人の島民が暮らす。十島村のなかで2番目に大きな島で、御岳(799メートル)はいまも活発な火山活動が続いている。コロナ禍でなければ観光客や釣り客などが訪れ、春にはマルバサツキの群生がピンク色の花を一面に咲かせる美しい島だ。
接種会場になったのは、島の小中学校体育館。赤ちゃん連れの夫婦や民宿の経営者ら49人が接種を受けに集まった。検温や予診票のチェックを受け、来島した医師の待つブース前で看護師に番号で呼び込まれるのを待つ。
医師が「チクッとしますよ」「しびれは無いですか」などと声をかけながら、1人あたり1分足らずで接種が終了。島民は「痛くなかった」などと感想を言いながら副反応の経過観察を経て、安心した表情で自宅に戻っていった。
島唯一の医療機関は「諏訪之瀬島へき地診療所」。フェリー出発前の22日、診療所の勤務歴15年の伊東千香子看護師長(48)にテレビ会議システムで話を聞くと、島民の命と健康を守る緊張感が伝わってきた。
常駐医なし「もし重症化したら…」
「昨年4月、夕方4時過ぎだ…
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