湖上で輝く先輩たちの笑顔が目に焼き付いている。2018年福井国体のボート競技。当時、美浜中学校3年だった馬野彩加(美方高校2年)が応援に訪れた久々子湖は福井県勢の優勝ラッシュに沸いた。「いつか私も輝きたい」との思いが芽生えた。
姉の影響で高校ではボート部に入ろうと決めていた。入部後、21年のインターハイが地元であることを知った。「次は自分たちの番だ」。抱いていた憧れは明確な目標に変わった。特に女子かじ付きクオドルプルは3連覇の偉業が懸かる。
新チームでは女子主将に指名された。強豪を率いる重責に加え、前主将の岸本唯佳(3年)の穴を埋められるか不安も大きい。「とても頼りになるお母さんみたいな存在で、いるだけで安心感があった。代わりが務まるだろうか…」
それでも「輝く場所が失われてしまった先輩たちの分も頑張らないといけない。どんな大会でも優勝できるチームにする」と覚悟する。岸本は「全国で勝つにはコミュニケーションが大事。一人一人の持ち味を生かしたチームをつくって」とエールを送る。
馬野にとって生まれ育った地での大舞台。「1位しか取りたくない」。結果にこだわる。
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福井県を中心に北信越5県などで開かれる2021年夏の全国高校総合体育大会(インターハイ)。活躍が期待される1、2年生の選手たちは、高校生活最後のインターハイが開催されなかった3年生の思いを引き継ぎ、特別な大会に臨む。
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