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Friday, December 25, 2020

2020年代の始まりもまた、地球にとって過酷な1年だった:『WIRED』日本版が振り返る2020年(サステナイビリティ編) - WIRED.jp

2020年4月、WIRED.jpでは「地球にとって2010年代が『過酷な10年』だったことを示す、10の事実」という記事を掲載した。北方林が過去10,000年で最速のペースで焼失し、気候変動によってサンゴや哺乳類が死滅し、グリーンランドの氷床が過去最速のペースで融解していたりと、わたしたちはは地球の自然が深刻な状況に置かれているさまを目の当たりにすることになった。

しかし、WIRED.jpで今年よく読まれた記事を振り返ってみると、2020年代最初の1年もまた、地球にとって(人にとっても)過酷な1年であったことがよくわかる。

オーストラリアや米国西部では木々が長期にわたって燃え上がり、アフリカは洪水やバッタの大群に襲われた。10月末にはフィリピンやカリブ海で最大級の台風が発生し、西南極の巨大な氷河はすでに崩壊の兆しを見せ始めている。

さらに、忘れてはならないのが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)だ。パンデミックに伴う外出自粛やロックダウン(都市封鎖)により、世界的に温室効果ガスの排出量は激減した。

とはいえ、こうした影響は一時的だという見方や、これだけ大々的な変化をもってしても2006年時点の数値と変わらないことから、むしろパリ協定の削減目標への道のりの長さが浮き彫りになっている(その一方で、2020年には「中国の大気がきれいになると地球温暖化が進む」というジレンマをはらんだ研究結果も発表されている)。

「科学者たちの声に耳を傾ける」ことがいかに大事かを、わたしちはこの1年で思い知った。パンデミックで経済が一時停止し、生活様式の変化が起きているいま、2021年はより環境に優しくレジリエントな社会のあり方を考えなければなるまい。

農作物を食べ尽くすバッタの被害は、温暖化で今後ますます加速する

2020年にアフリカ東部を襲ったおびただしい数のバッタたち。なぜここまでバッタが大量発生し、そして人間の食糧を食い尽くしているのか。そのメカニズムを説き明かすと、さらなる地球温暖化によって被害が加速度的に広がる未来が見えてくる。
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オーストラリアの森林火災は、この地球の未来を“予言”している

オーストラリアでもカリフォルニアでも、温暖化によって植物は乾燥し、燃えやすくなっている。温暖化が引き金となった大規模火災が北半球でも南半球でも起こり始めているいま、地球全体への影響を防ぐことが喫緊の課題になりつつあるのだ。
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fire

世界を襲う「スーパー台風」の増加は、ニューノーマルの到来を意味するのか?

「スーパー台風」と呼ばれる最大級の台風が、2020年10月末にフィリピン諸島を襲った。同時期には南米のニカラグア沿岸も「カテゴリー4」の非常に強いハリケーンに見舞われており、科学者たちを悩ませている。これは、温暖化による破滅的な未来の前触れなのだろうか?
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西南極の巨大な氷河に「崩壊」の兆し、さらなる海面上昇の危機が訪れる

西南極の氷河を調査する5カ年プロジェクト「国際スウェイツ氷河共同研究」。このほど発表されたその最初の調査結果から、この巨大な氷河が崩壊を始める兆候が明らかになった。その先には、大規模な海面上昇というさらなる大問題が生じる可能性が──。
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新型コロナウイルスの影響で、温室効果ガスの排出量が世界的に激減している

パンデミックによる経済活動の停滞で、2020年前半は温室効果ガスの排出量が急減した。なんと中国だけでも国内のCO2排出量が25パーセントも減少した計算になるというが、これを専門家は一時的なものにすぎないと指摘する。
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パンデミックの影響で「CO2排出量が17%減」という結果は、気候変動対策で人類が進むべき道も示している

新型コロナウイルスの影響で世界中の都市がロックダウン(都市封鎖)したことで、4月初旬までのCO2排出量が1日当たり最大17パーセント減になったことが明らかになった。だが、実は最も減少した日でも2006年の水準であることから、パリ協定の目標達成に向けた道のりの険しさが見てとれる。そんな状況下で、わたしができることとは?
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Los Angeles

中国の大気がきれいになると地球温暖化が進む!? 研究結果が明らかにした環境対策のジレンマ

中国が石炭火力発電所に由来する汚染物質排出を減らすと、地球温暖化が進む──。そんなジレンマを感じさせる研究結果が、米中の研究チームのシミュレーションで示された。2060年までにCO2排出を「実質ゼロ」にすると宣言した中国だが、その次の一手とは?
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