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Wednesday, June 5, 2024

「メイクドラマの始まりです」96年広島戦以来の9者連続安打…阿部監督「みんなね、やればできるので」 - 読売新聞オンライン

 巨人18―2ロッテ(交流戦=4日)――巨人が今季最多23安打18得点で大勝。一回に坂本、立岡の連続適時打で先行し、三回は9連打を含む12安打で11点を挙げた。ロッテの小島は自己ワーストの11失点。

 長く得点力不足に苦しんでいたチーム状況が、うそのような猛攻だった。立岡は「個々が対策を練って初回から攻撃できた結果が、2巡目、3巡目につながった」と言った。2点差を追いつかれた直後の三回、巨人打線がロッテ先発の小島に襲いかかった。

 先頭ヘルナンデス、吉川の連打で無死一、二塁となり、岡本和もしぶとく三遊間を破る適時打を放つ。勢いに乗った打者は次々と快音を響かせ、投手の山崎伊も左前適時打で続いた。1番丸が9者連続安打のセ・リーグ記録タイとなる左前打を放って、小島に一死も与えず、ノックアウトした。

 打者一巡してヘルナンデスが三振に倒れ連続安打は止まったが、岡本和、立岡にこのイニング2本目の適時打が飛び出すなど一挙11得点。1イニング12安打は、1969年5月の阪神に並ぶセ・リーグ記録となった。全てが単打だったことについて、阿部監督は「何とか、みんながつなごうという意識が出た結果」とみた。

 巨人が9者連続安打を達成したのは96年7月の広島戦以来。その試合で満塁弾を放った川相内野守備コーチは「あそこから、チームも勢いに乗った」と振り返る。打線の状態は上向きつつあるものの、交流戦初日から始まった全体練習前の特打は続けられている。この日も、二岡ヘッド兼打撃チーフコーチらが投じる球を若手が黙々と打ち込んだ。

 「(チームの打撃の)状態は上がってきていると思うけど、ずっと続くわけでもない。あしたはまた僅差の試合だと思ってやってほしい」と阿部監督。大勝に浮かれることなく、次戦に向かう。(浜口真実)

 ◆ 巨人の9者連続安打は28年ぶり  1996年7月9日の広島戦(札幌・円山球場)で記録して以来の球団記録と、セ・リーグ記録に並んだ。巨人はこの試合に勝利し、広島との最大11・5ゲーム差を逆転して優勝した「メイクドラマ」の起点ともなった。

  巨人・阿部監督 「(三回の猛攻は)年に何回あるか分からないくらいの集中力を見せてくれた。とにかくすごいな、止まらないなと思って見ていた。みんなね、やればできるので。これを少しでも継続してくれればいい」

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