子どもの健やかな成長を願って色とりどりの人形を飾る「雛のつるし飾りまつり」が東伊豆町で始まり、訪れた観光客たちを楽しませています。
この催しは、東伊豆町の稲取温泉旅館協同組合が２０日から始めたもので、メイン会場の「雛の館」には、およそ２万個の飾りが展示されています。
この飾りは、江戸時代の後期からこの地域に伝わるとされ、小さな手作りの人形をつけた糸がつるされています。
人形は、「はいはい」をする幼い子どもをかたどり、子どもの健やかな成長を願ったものや、金運をもたらすとされる「俵ねずみ」など、あわせて３４種類あります。
また、会場では、江戸時代末期の作品とされる「古今雛」が、大正時代に作られたつるし飾りとともに展示されています。
このほか、１５１体のひな人形を飾った１７段の大きなひな壇も展示されていて、訪れた人たちが興味深そうに見入っていました。
埼玉県から訪れた夫婦は「つるし飾りはひと針、ひと針心を込めて作られていると感じました」と話していました。
この「雛のつるし飾りまつり」は、ことしの３月末まで、東伊豆町の「雛の館」など４つの会場で開かれています。
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