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Friday, July 14, 2023

“AT車のみ”とのウワサも!? 正式発表目前“史上最強”の日産「フェアレディZ NISMO」はトランスミッションに注目! 速さはMT車 ... - VAGUE

“RZ34”型「フェアレディZ」のNISMO仕様がまもなく登場!?

 米国日産は先ごろ、現行の“RZ34型”「Nissan Z(日本名:フェアレディZ)」のNISMO(ニスモ)バージョンを近く正式発表すると予告しました。と同時に、公式YouTubeチャンネルに華麗なドリフト走行を披露する「Z NISMO」の動画をアップしています。

 そんな“RZ34型”Z NISMOに関して、SNS上で気になるウワサが飛び交っています。それによると、新型のトランスミッションはATのみの設定になるとか。新型Z NISMOは、どのような内容のスポーツカーなのでしょうか?

正式発表が待たれる日産の新型「Z NISMO」だが、そのトランスミッションがATのみになるとのウワサがSNS上をにぎわせている
正式発表が待たれる日産の新型「Z NISMO」だが、そのトランスミッションがATのみになるとのウワサがSNS上をにぎわせている

 累計180万台以上の販売台数を記録している日産のフェアレディZは、世界中に多くのファンを獲得している日本を代表するスポーツカーです。

 現行モデルである“RZ34”型は、2022年1月14日の日本初公開直後からオーダーが殺到。あまりの人気ぶりに、2022年7月31日以来、受注が停止した状態が続いています。

 先ごろ北米日産が近日中に正式発表するとアナウンスしたのは、“RZ34”型の走りのパフォーマンスをさらに高め、スポーティなルックスを組み合わせたNISMOロードカー仕様です。

 YouTube上で公開されたムービーに映る新型Z NISMOには、全身にNISMOロードカーでおなじみの赤いライン走っているのが分かります。また、前後バンパーやフロントグリル、サイドシルプロテクター、リアスポイラー、エンブレムなどのNISMO専用パーツを装着。さらに動画では、専用設計のホイールや赤く塗られたブレーキキャリパーを見て取ることができます。

 さらにムービーには、ステアリングホイールやレカロ製バケットシート、赤いスタートスイッチに液晶メーターパネルなど、専用デザインのインテリアの様子も映し出されています。

 現在のところ、新型Z NISMOに関する詳細なスペックは不明ですが、これまでのNISMOロードカーと同様、エンジンにも専用のチューニングが施され、3リッターのV6ガソリンターボエンジンはパワー&トルクが向上しているものと思われます。もちろんサスペンションも、力強さを増した心臓部に合わせて性能アップが図られていることでしょう。

●トランスミッションはATのみになるとのウワサだが

 正式デビューへの期待が高まる新しいZ NISMOと日本仕様の「フェアレディZ NISMO」ですが、SNSでは「新型のトランスミッションは9速ATのみの設定になる」とのウワサが飛び交っています。

 実際、北米日産がYouTubeで公開したムービー内のZ NISMOも、ステアリングにパドルシフトが装備され、足元のペダル類も2ペダル仕様であることから、AT車であることが予想されます。

 今回のウワサが本当だとするとMT派には残念なニュースですが、冷静に考えると、新型Z NISMOはそれだけ速さを追求したモデルであることがうかがえます。

 実はアメリカの自動車系YouTubeチャンネルに“RZ34”型のMT車とAT車でゼロヨン対決をおこなった動画がアップされているのですが、それによると、AT車はMT車よりコンマ5秒速いなど、停止状態からの発進加速ではAT車の方が有利であることが分かっています。

 ちなみに、“RZ34”型ZのATはデュアルクラッチ式などではなく、一般的なトルコン式ATです。しかし、最近のATは技術の向上が目覚ましく、変速時間がMTより短い上に以前と比べて駆動ロスも小さくなっています。なかでも“RZ34”型ZのATはMTの6速よりもギア数が多い9速のため、パワーを効率よく路面へと伝えることができるのです。

 そのため、ゼロヨンやサーキット走行などで“RZ34”型Zを速く走らせたい場合、ドライバーがクラッチを踏んで自らの手でシフトチェンジをおこなうという一連の変速動作に伴うタイムロスがなく、ステアリング操作に集中できるなどの理由から、ドライバーによってはAT車の方がより速く走れるようです。

 もちろん、クルマとの一体感を味わいたいとか、よりドライビングプレジャーを感じたいというドライバーには、MT車の方が好まれるでしょう。しかし、速さという評価軸においては、“RZ34”型ZのATは相当なパフォーマンスを秘めているのです。

* * *

 アウトバーンでの300km/hクルージングやニュルブルクリンクでのタイムアタックなど、速さを絶対性能として掲げる日産の“R35”型「GT-R」は、デビュー時から3ペダル式MTを設定していません。

 その理由は、3ペダル式MTよりもタイムロスが小さく、より速く走れるというのがひとつ。さらにもうひとつ、ドライバーがクラッチを切って変速する場合、超高速域ではクルマの挙動が乱れたり、シフトミスが大きなクラッシュを招いたりすることが考えられることから、それらを未然に防ぐためという理由もあります。つまり、安全に速く走るための仕様なのです。

 新型Z NISMOは、400馬力をはるかに上回る強心臓を手に入れるはず。であれば、“R35”型GT-Rと同じ理由から、トランスミッションがATのみになることも十分理解できます。果たしてこのウワサは本当なのか? 正式発表を楽しみに待ちたいと思います。

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