米国株の上昇が新たな強気相場の始まりだと考えてはならないと、モルガン・スタンレーのストラテジスト、マイケル・ウィルソン氏が警鐘を鳴らした。
ウォール街でも特に弱気派として知られる同氏は、ファンダメンタルとテクニカルの両面で、今後の市場の問題を示唆する証拠が積み上がっていると指摘。S&P500種株価指数を先週一時4200超に押し上げた勢いに惑わされてはならないとくぎを刺した。先週付けた水準は2022年8月以来の高値だった。
ウィルソン氏は「新たな強気相場を確認するブレークアウトかと言えば、簡単な答えはノーだ。その考えに矛盾するテクニカルシグナルやファンダメンタル要因が多数ある」と述べ、高いバリュエーションや相場上昇を主導している銘柄の幅の狭さ、ディフェンシブ銘柄のアウトパフォーマンスを挙げた。
ウィルソン氏は、米債務上限問題の解決は短期的に株価を押し上げるかもしれないが「それは偽りのブレークアウトでブルトラップだと見なす」と述べた。
同氏は昨年のインスティチューショナル・インベスター調査で株価低迷を正確に予測したとして最も高い評価を受けた。今年1-6月(上期)に一段と株安が進むと予想したが、S&P500種は年初来で9%を超える上げとなっている。
一方、バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジスト、サビタ・スブラマニアン氏はS&P500種の年末目標を4300と、19日終値から約2.6%高の水準に上方修正した。
原題: Morgan Stanley’s Wilson Says US Rally Isn’t Start of Bull Market(抜粋)
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