根室市の干潟で、春の訪れを告げる伝統の手掘りのホッキ貝漁が４日から始まりました。
根室半島の春国岱の周辺は遠浅の海に大きな干潟ができることから、流氷や海面の氷がなくなる毎年この時期に昔ながらの手掘りによるホッキ貝の漁が始まります。
４日はおよそ１０人の漁業者が朝の干潮の時間帯に合わせて干潟に出ました。
くわで砂地をたたいてホッキ貝が呼吸をするための小さな穴やくぼみを探し、その周りを掘り起こして直径１０センチほどのホッキ貝を見つけると、くわですくって次々とかごに入れていきました。
春の漁でとれるホッキ貝はほかの漁協に出荷され、海に戻してさらに大きく育てたうえで再び漁獲されるということです。
去年からこの漁を行っているという７０代の漁業者の女性は「１人なので掘るのも運ぶのも大変ですし量も限られますが、これから頑張って掘っていきたいと思います」と話していました。
春国岱周辺の春のホッキ漁は、来月末まで行われます。
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