安倍元総理にヤジを飛ばし警察官に排除された男女2人が道に損害賠償を求めた裁判。 22日、その控訴審が札幌高裁で始まりました。
2019年、札幌市内で街頭演説していた安倍元総理に対しヤジを飛ばしたところ警察官らによって排除させられたと男女2人が道に損害賠償を求めていました。
札幌地裁の一審判決では警察官による表現の自由の侵害を認め、北海道に損害賠償を命じましたが道が不服として控訴していました。
この裁判の争点は警察官による排除が生命などに危険がおよぶ恐れがあるほど緊急性があったかどうか。
道側の証人尋問では当時、現場にいた警察官が証言台に立ちました。
警察官は「すごく暴れていたので危険な人物だと思った」「安倍総理に直接言いたいと、安倍総理に固執していて聴衆や演説の近くに行って何かトラブルになると思った」と証言。
また道側は現場で撮影された動画を証拠として提出。
ヤジを飛ばした原告に対し聴衆が拳で押すなどの状況を警察官が確認したことから暴行事件が発生する可能性があるとして原告側をその場から移動させたとしています。
きょう（22日）の裁判を終えて原告側が会見を開きました。
■原告の大杉雅栄さん:「排除にかかってきた警察官が（聴衆が）推してきた場面に着目しているかというとそのように見えないところがあって、映像を見ても結論は変わらないと思う。」
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