兵庫県三木市内最大のイベント「三木金物まつり」が5日、同市福井の三木山総合公園周辺などで開幕した。新型コロナウイルス感染症の影響で2020~21年は中止となっていたため、今回が3年ぶりの開催。全国各地から訪れた職人や市民らが、「金物のまち」の匠が手がけた製品を買い求めた。6日まで。
34回目となる今回は96事業所が122ブースを出展。「ハーフスタイル」と銘打ち、新型コロナ対策でステージイベントは中止に。飲食はテイクアウトのみとし、参加事業者数は例年の半分程度となった。
お披露目された三木を象徴するオブジェ「金物鷲」も今回限定。半身のみに金物を取り付け、イベントをアピールした。
開場前から次々バスが到着し、約1500人が行列をつくった。午前9時、検温と消毒を終えた人から会場に入った。
総合体育館では金物メーカー45社による展示・直売会を開催。来場者は食品用ノコギリでパンを切ったり、鉋を触ったりして使い心地を確認していた。メーカーの担当者に扱い方などを質問し、熱心に製品を選ぶ人の姿も目立った。
大工になって2年目という男性(23)は、鉋を目当てに滋賀県から訪れた。「製作者と直接話せる場はこういう機会しかない。通販で買っても疑問は聞けない。良い道具を見つけたい」とブースを回っていた。
同公園の駐車場にはテントが立ち並び、地元産の野菜などを購入できる「農業祭」や金物卸業者が逸品をそろえた「金物びっくり市」が行われ、多くの人でにぎわった。
サブ会場のかじやの里メッセみき(同市福井)では、山田錦振興イベントを実施。県内の酒蔵8社が参加し、酒米の王様の魅力をPRした。
竹内良一実行委員長(56)は「地場産業と文化の祭典。匠の技を見てもらい、手にとっていただくことがまちの活性化につながる」と力を込めた。
午前9時~午後4時。三木山総合公園と神鉄恵比須駅・志染駅、道の駅みき、イオン三木店などを結ぶ無料巡回バスが運行される。(長沢伸一)
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