来年の正月に向けて、大阪のデパートでは早くもおせち商戦が始まり、健康を意識したものやスイーツを並べたものなど、消費者の好みが多様化する中、さまざまな種類の商品が打ち出されています。
関西のデパート各社では、おせち料理の予約の受け付けを今月(9月)上旬以降始めるところが多く、大阪・難波高島屋大阪店が5日開いた発表会では、18点のおせち料理が並べられました。
このうち、▼管理栄養士が監修して「低カロリー」を売りにした商品は、鴨肉や海産物などを中心にし、調理法を工夫したことで1人分をおよそ550キロカロリーに抑えています。
また、▼スイーツ好きを意識したおせち料理では、来年の干支(えと)であるうさぎのデザインのチョコを載せたモンブランや、マカロンなどが並べられています。
高島屋は、オンラインストアではおよそ1000種類余りの商品を扱うことにしていて、▼ネットでは今月16日から、▼店頭では今月21日から予約を受け付けます。
高島屋の中西貴裕さんは、「海産物を中心に物価高の影響を受けており、全体的に7%ほど価格が上がっているが、行動制限がなければ家族3世代など大人数でおせちを楽しんでもらいたい」と話していました。
関西のデパート各社では、さまざまな種類のおせち料理を売り出して、多様化する消費者の好みに対応しようという戦略が広がっています。
【高価格帯商品など充実の店も】
このうち、近鉄百貨店では、ネットでの受け付けが今月9日から始まるのを前に担当者が販売戦略について最終的な確認などを進めていました。
近鉄百貨店によりますと、コロナ禍の「巣ごもり需要」が根強く、去年は、4万円以上の高級なおせち料理の売り上げが前の年と比べておよそ50%増えたことを踏まえて、ことしは、こうした高価格帯の商品の種類を去年より20%増やしました。
また、感染対策として帰省を控える人が多いことから、1人から2人で食べるタイプの売り上げも伸びているということで、カタログに有名料亭などとコラボしたおせち料理の特集ページを設けました。
このほか、近畿大学が手がける「近大マグロ」を使った商品や、ことし4月に運行を開始した近鉄の観光用の特急列車、「あをによし」の車体を模した容器に入った商品など、地元ならではのユニークなおせち料理を取りそろえました。
物価高の影響で、販売価格が去年より5%から10%程度値上がりしていますが、売れ筋の2万円前後の商品については極力、価格を据え置くようにしたということです。
近鉄百貨店商品政策推進部の三木崇寛 課長は「お正月という「ハレの日」においしいおせちを食べて非日常を楽しんでほしいです」と話していました。
からの記事と詳細 ( デパートのおせち商戦始まる 大阪|NHK 関西のニュース - nhk.or.jp )
https://ift.tt/Cmo0Qvl
No comments:
Post a Comment