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Wednesday, August 3, 2022

沈黙つらぬくバイデン氏 ペロシ氏訪台は米中関係のカオスの始まりか - 朝日新聞デジタル

 ペロシ米下院議長の訪台をめぐり、バイデン米大統領は「今はよい考えではない」という米軍が抱く懸念を口にして以降、この問題にコメントを控えてきた。沈黙が象徴するのは、中国をめぐる米国内世論と外交のはざまに落ち込んだバイデン氏の政治的立場の難しさだ。

 米下院議長による訪台には1997年、共和党のニュート・ギングリッチ氏の前例がある。当時、米国の力は経済的にも軍事的にも圧倒的で、中国とは大きな開きがあった。ビル・クリントン政権(民主党)は、天安門事件後の中国が国際社会に復帰していく道筋に協力的だった。中国の最恵国待遇を維持し、世界貿易機関(WTO)加盟にも道を開いた。

 四半世紀を経た今、中国は当時と比べものにならない大きな存在となっている。米国では中国を「敵、競争相手」とみなす世論が圧倒的だ。今年は、断交していた中国をリチャード・ニクソン大統領(当時)が電撃訪問して50年に当たるが、その節目を祝う声もほぼない。

 ペロシ氏は中国の人権状況を…

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