フロム・ソフトウェアのPS5、PS4、Xbox Series X|S、Xbox One、PC(Steam)向けアクションRPG『ELDEN RING』(エルデンリング)。ライターの“なんでもゆうこ”による縛りプレイのリポートをお届けします。
ゲーム実況配信で“雷の羊のみ縛り”に挑戦
フロムゲー好きの皆さん、『エルデンリング』はもうクリアーしましたか? それとも周回プレイ中でしょうか。
フロム・ソフトウェアのアクションRPG『エルデンリング』は、発売から3ヵ月以上経ったいまでもその人気は衰え知らず。『ダークソウル』シリーズの正統進化形としての手応えとオープンフィールドでの探索の楽しさを併せ持つ本作ですが、豊富な武器や魔法などの攻撃手段を使って攻略できる自由度の高さも魅力のひとつです。
かくいう私も多彩な攻撃手段にチャレンジ意欲をかき立てられたプレイヤーのひとりで、先日のゴールデンウィークに戦技“雷の羊”のみ+武器攻撃禁止というルールで“エルデの王”を目指しました。その配信を観た当サイトの編集者からプレイリポートの執筆を打診されたので、『エルデンリング』のやり込みプレイのひとつのアイデアとして、今回はクリアーを目指してどのように戦略を練っていったのかを解説していきたいと思います。
ちなみに、配信を10分程度にまとめたダイジェスト動画も作成しました。よろしければご覧ください。
私は現在『エルデンリング』5周目の周回プレイ中で、戦技“雷の羊”オンリーでクリアーを目指そうという企画を思いついたのは3周目に入るときでした。2周目のクリアー直前には発売から2ヵ月が経とうとしており、3周目は変化をつけて緊張感を保ちたかったのと、配信を観てくださる方に楽しんでいただきたかったことから、戦技のみで戦うことに。
そんな流れで配信中に意見を募り、“司教の突進”、“アステールの薄羽”など見栄えがいい戦技5つをピックアップ。その5つをアンケートにかけた結果、いちばん観たいという声が多かったのが戦技“雷の羊”だったので、この戦技のみを使用する縛りプレイがスタートしたというわけです。
“雷の羊”は、ゲーム内の説明文に“前転する羊を師とする戦技/嘶(いなな)きの後、雷を纏ってごろりと前転する/連続で転がることができる”と書いてあるように、「メエ~」という鳴き声と手を広げるモーション後に雷をまといつつ前転する技です。雷が弱点の相手には効果が期待できますが、発動中のスキが大きくリーチが非常に短いのがデメリット。こちらがゴロゴロ転がって接近するところに敵の攻撃が待ち受けていて、返り討ちに遭うことも……。
ちなみに“雷の羊”はアルター高原にある“貴き者たちの英雄墓”近くのフィールドにいるスカラベがドロップします。近くに雷をまとった黄金色の羊が生息しているので、探す際の目印にしてみてください。そうそう、もし羊になりきってプレイしたいなら、兜を“大角の頭環”に、胴鎧を“神肌の貴種ローブ”にすれば角+丸みのあるフォルムがかわいらしいですよ!
序盤は想像以上の高威力で順調!
さて“雷の羊”縛りでスタートしてみると、やはり武器による攻撃禁止(遺灰とガードなども禁止)というルールにさっそく後悔しました。自分で決めたのに。
戦技のみですべての敵を倒す必要があるので、操作方法から攻撃タイミングまで、これまでとはまったく別のゲームのような感覚。おまけに3周目の周回プレイのため敵が強化されていてハラハラします。
ただしいったん慣れると、戦技(L2ボタン)を連打してローリングを続けるだけで敵の体力がガリガリと減っていくのが病みつきに。とくにリムグレイブではゴリ押しでなんとかなることが多く、私の不安をよそに最序盤のツリーガードからゴドリック、リエーニエあたりの敵まではスムーズに撃破できました!
装備とキャラクター育成について
ここで、この挑戦には欠かせない戦技の威力を上げるタリスマンについてお伝えしておきましょう。戦技の攻撃力を大きく高める“アレキサンダーの破片”か、雷攻撃力を高める“雷の蠍”がマストで、ボス戦では両方を装備することが多かったです。“雷の蠍”装備時は物理、対打撃、対斬撃、対刺突のカット率が低下するため、必要に応じて“竜印の盾のタリスマン”なども併用していました。
また、“雷の羊”は消費FPが少なめなので連続で転がれるのですが、この企画のスタート時はキャラクターが育ち切っておらず最大FP量が少なかったので、“カーリアの徽章”で消費FPを抑えることで転がる回数を増やすようにしました。 カーリアの徽章を使う作戦は、緋雫の聖杯瓶を多めに持っておきたいダンジョン探索時にも有効でした。
“雷の羊”は転がるたびにスタミナを消費するため、“黄金樹の恩寵”などのスタミナを上昇させるタリスマンも装備していました。しかし実際に戦ってみると、戦技と回避での消費で思った以上にスタミナが足りません。そんなわけで、レベルアップ時には持久力も意識して上昇させました。タリスマンのほかには霊薬に“雷纏いの割れ雫”を配合し、ボス戦などで攻勢に転じたいときなどに 一時的に攻撃力を高めるのも効果的でした。
つねにつきまとう落下の恐怖
戦技“雷の羊”のみで戦ううえでのネックは、狭い足場での立ち回りが難しいこと。ただでさえ緊張感が漂うケイリッドの神授塔やカーリアの書院に点在する敵とのバトルは、本当にヒヤヒヤしました。敵の位置によっては戦技を出すこと自体が危険なほどで、戦技中は細かい動きが制限されるためロックオンを外すのですが、どうしても落下は避けられませんでした。
さらにこの技は、高所からの遠距離攻撃には基本的になす術がありません。そういう局面に差し掛かったら、解決法は一気に駆け抜けるのみ。各個撃破したいのは山々ですが、その気持ちをぐっとこらえて前進していきました。
中盤以降はゴリ押しがきかない!
敵に密着して戦う必要がある“雷の羊”ですが、3周目ということもあって中盤以降は敵の一撃がより重くのしかかってきました。とくに王都ローデイル以降からはゴリ押しが厳しくなるため、武器の派生も考える必要が出てきます。
祝福であれこれ試した結果、私の場合は“雷の羊”を付けていたスパイクセスタスを鋭利派生にすることで落ち着きました。
武器の派生も考慮してコンスタントに高ダメージを出せるようになったわけですが、この時点でどうしても倒せないボスが出てきました。その宿敵の名は、火山館の主である冒涜の君主、ライカード。神喰らいの大蛇戦と合わせると削らなければならない体力が非常に多いだけでなく、ボス周囲の溶岩が地味に痛い……。
何度も戦った末に、連続攻撃でHPが回復するタリスマンの“神肌のおくるみ”に付け替え、ダメージが通りやすい脚に攻撃を集中させることで、ライカードをなんとか倒しました……。
“雷の羊”縛り、念願のクリアーへ
試行錯誤を重ねて進めてきた戦技縛りプレイですが、ゲーム終盤ともなると敵の攻撃力に押される展開が増えてきます。“雷の羊”の発動中は相手の攻撃を避けられないため、敵との距離を調節して技を空振りさせ、いちかばちかで突撃するしかありません。
かなりきびしい戦いを余儀なくされることが多くなり、頼りにしてきたタリスマン“雷の蠍”をやむなく封印することも。代わりのタリスマンは、連続攻撃で攻撃力が上昇して技量もアップする“ミリセントの義手”に。攻撃力は下がってしまうのですが、被ダメージが減少することでだいぶ生き延びやすくなりました。
そんなこんなで、いよいよラスボス戦へ。猛攻を回避してはローリングアタックをくり返しますが、あと一歩がどうしても届かない。タリスマンの構成を考えたり、大ルーンの効果を発揮する“ルーンの弧”を使ってみたりとトライアンドエラーを繰り返し、3時間にもおよぶ激闘 の末、ついに念願の王の座へ……。前代未聞のヒツジ王の誕生です!
ラスボス戦についてはネタバレもあるので多くは語れませんが、クリアー時の装備は全身大山羊シリーズ、“竜印の大盾タリスマン”、“アレキサンダーの破片”、“ミリセントの義手”、“恵みの雫のタリスマン”という構成。とある属性の“干し肝”も使用しつつの熱戦でした。
武器攻撃禁止・遺灰禁止・ガード禁止というきつい条件のもと、なんとかクリアーまでこぎつけたわけですが、じつはスタート当初は達成できるとは思っていませんでした。折れそうな気持ちを支えてくれたのは、配信を観続けてくれた視聴者さんたちからの応援コメントと、いろいろな遊びの余地を秘めた『エルデンリング』のおもしろさにありました。
文字通り悪戦苦闘し、攻撃タイミングからタリスマンまでひとつひとつ自分で考えながらのプレイがもたらしたものは、大きな達成感でした。この配信では戦技のみでクリアーしましたが、またチャレンジ意欲をかき立てられる企画を思いついたらぜひ挑戦してみようと思います!
文:なんでもゆうこ(ライター)
オープンワールドのRPG、ハクスラ、アクション、FPSなどあらゆるジャンルに挑戦しているゲームライター。1度はまると何千時間という単位でやり込みがち。顔出し配信で楽しくプレイし、作品の魅力を伝えることをモットーとするゲーム実況者。縛りプレイのアーカイブは下記YouTubeチャンネルでご覧ください。
からの記事と詳細 ( 『エルデンリング』戦技“雷の羊”のみ使用可能&武器攻撃禁止縛りでクリアー! ラスボスまで前転で戦った“褪せ人”の軌跡 - ファミ通.com )
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