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Saturday, May 14, 2022

スペインの名門GASGASによる初のストリートバイク「SM700」「ES700」。その走りやいかに? - webCG

足まわりでキャラ分け

GASGASというブランドは、バイク乗りでもあまりなじみがないのではないだろうか。実はスペインの名門で、設立は1985年と歴史はそう長くないが、トライアルやエンデューロなど主にオフロード界で実績を残してきた。2019年からはKTMファミリーの一員となり、新たな体制でニューモデル開発を強化している。ちなみにGASGASとは「アクセル全開!」みたいな意味だとか。元気いっぱいなネーミングだ。

KTMファミリーの一員というのが、新生GASGASを知るうえでのキモになる。KTMはご存じダカールラリー18連覇を誇るオフロード界の巨人。そして今、グループ傘下にある3つのブランド「KTM」「ハスクバーナ」「GASGAS」を束ねることで、いわゆるプラットフォームの共有化によって開発スピードを加速させている。その証拠に、2020年のダカールではハスクがトップに迫る2位となり、直近の2022年にはなんとGASGASがダカールラリー初優勝を飾るなど、早くも世界トップクラスで戦える実力を見せつけている。 

そして今回、地元スペインで“GASGAS初の”ストリートモデルが発表された。SM700とES700である。この2台はエンジンと車体を共有する、いわば双子の兄弟車。SMはスーパーモタードでESはエンデューロスポーツの位置づけだ。

エンジンは、排気量692.7ccの水冷4ストローク単気筒OHC 4バルブで、最高出力75PS(55kW)と、単気筒エンジンとしては超強力。車体はラリーマシンの流れをくむ軽量な鋼管トレリスフレームにWP製前後サスペンションとブレンボ製ブレーキを備えるなど本格的で、電子デバイスも2種類のライドモードとコーナリングABS&トラクションコントロールに加え、スリッパークラッチも装備するなど最新スペックを誇る。

異なるのは主に足まわりで、SM700はオンロード向きに前後17インチのキャストホイールにハイグリップタイヤを履くのに対し、ES700は同じWPのサスペンションでもオフロード寄りの設定。前21インチ/後ろ18インチのワイヤスポークホイールに本格的なオフロード走行に対応したブロックタイヤが標準装備されるなど明確にキャラクター分けされている。

試乗会場に並んだ「GASGAS SM700」。兄弟車の「ES700」とともに、GASGAS初の公道用モデルとしてデビューした。
試乗会場に並んだ「GASGAS SM700」。兄弟車の「ES700」とともに、GASGAS初の公道用モデルとしてデビューした。拡大
こちらは、よりオフロード走行を意識した仕様の「ES700」。エンジンやフレームといった基本メカニズムは「SM700」と共通ながら、主に足まわりのセッティングや装備で差異化が図られている。
こちらは、よりオフロード走行を意識した仕様の「ES700」。エンジンやフレームといった基本メカニズムは「SM700」と共通ながら、主に足まわりのセッティングや装備で差異化が図られている。拡大
「SM700」と「ES700」の692.7ccエンジンは、リッターあたり約108PSを発生する高出力型の単気筒。赤く塗られたトレリスフレームに抱かれる。
「SM700」と「ES700」の692.7ccエンジンは、リッターあたり約108PSを発生する高出力型の単気筒。赤く塗られたトレリスフレームに抱かれる。拡大
計器類はミニマムでコンパクト。ハンドル前方には小さな液晶メーターや各種警告灯が配置されている。
計器類はミニマムでコンパクト。ハンドル前方には小さな液晶メーターや各種警告灯が配置されている。拡大

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