京都三大祭りの一つ、葵祭が15日、京都市で開催され、下鴨神社(同市左京区)などで関係者のみの神事が行われた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、見せ場となる行列は3年連続で中止した。
午前11時すぎ、下鴨神社の境内で勅使が紅色の紙に記された御祭文を読み上げ、神職がお供え物を納めて国家安寧を祈願した。約350人の関係者が見守った。
葵祭は下鴨神社と上賀茂神社(同市北区)の例祭。6世紀の欽明天皇の時代に凶作が続き、五穀豊穣(ほうじょう)を祈ったのが始まりとされる。平安装束をまとったヒロインの「斎王代」ら約500人が王朝絵巻さながらに練り歩く行列が見どころだが、感染拡大防止のため3月に中止を決定した。
三大祭りは葵祭の他、祇園祭と時代祭。〔共同〕
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