抗議などが相次ぎ、東京での開催が延期されていた「表現の不自由」をテーマにした展示会が、2日から国立市で始まりました。
2日から今月5日までの日程で国立市のホールで始まった「表現の不自由」をテーマにした展示会。
会場には3年前、愛知県で開かれた際に一時、展示が中止された慰安婦をモチーフにした少女像などの作品が展示されています。
この展示会をめぐっては愛知県など各地で中止を求めて抗議活動が行われ、東京では去年6月に開催される予定でしたが抗議や脅迫が相次ぎ、会場の確保が難しいとして延期されていました。
その後、最高裁判所で、大阪府で開かれた展示会をめぐって府の施設の利用を認める判断が示され、実行委員会が半年をかけて国立市や施設、警察と協議を続けた結果、東京での開催が決まったということです。
入場は事前の予約制で、訪れた人たちは手荷物検査を受けて会場に入っていました。
実行委員会の岩崎貞明さんは「4日間無事開催できるのか不安はあるが、とりあえず幕開けできた。皆さんの協力をいただき感謝の気持ちでいっぱいだ」と話していました。
ホールを所有する国立市は「多様な考え方を持った市民や団体が、法令に従って実施する活動の場として、公の施設の利用は原則として保障される。市民の皆様に安心していただけるよう、関係機関と連携し、必要な対応をとっていく」とコメントしています。
会場近くには 抗議の人 支持の人 それぞれが集まる
「表現の不自由」をテーマにした展示会をめぐってはこれまでに抗議などが相次ぎ、主催者を脅迫したとして逮捕されるケースも起きていることから、警視庁は100人以上の態勢で会場周辺の警備などにあたっています。
会場近くには展示会に対して抗議する人や支持する人がそれぞれ集まり、警察官はトラブルが起きないよう警戒していました。
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