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Thursday, March 10, 2022

SDGsの始まりは一冊の絵本 規格外レモンを輝かせた菓子材料問屋 | ツギノジダイ - ツギノジダイ

平出章商店は地域の農業生産者と菓子店をつなぐ商品でSDGsを進めています(写真はすべて同社提供)

 持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みが求められる中、菓子の原材料問屋「平出章商店」(静岡県浜松市)が、生産者と菓子店をつなぐ規格外レモンの商品開発などで、フードロス削減や地域経済の成長に寄与しています。SDGsを「お題目」にしないビジネスの根っこに、3代目が定めた経営理念がありました。

 SDGsは中小企業も避けて通れない課題です。地球温暖化や貧困、児童労働などの背景には、企業の経済活動がひもづきます。経済活動のあり方から見直さないと問題はますます拡大し、地球の滅亡にもつながりかねません。それを避けるため、2030年までに掲げられた目標がSDGsです。日本企業の99%を占める中小企業こそ積極的に参加する必要があります。

平出章商店が扱う菓子の原材料

 平出章商店は社員数45人ながら、SDGsを推し進めています。社会福祉法人やJAなどと連携し規格外レモンを活用した地域商品のビジネスが、コミュニティビジネスアワード2021(広域関東圏コミュニティビジネス推進協議会主催、経済産業省関東経済産業局共催)で優秀賞を獲得しました。

 同社は1949年に浜松市で創業し、チョコレート原料や食用油脂、食品加工機など菓子作りに欠かせない商材を扱っています。年商約25億円で、地元の菓子メーカーや菓子店などが販売先です。

かつての平出章商店

 3代目社長の平出慎一郎さん(45)は2013年に2代目の父・茂樹さんからバトンを受け取りました。平出さんは創業70年目の19年、次のような経営理念を定めました。

<社員の幸せ><企業の永続><社会への貢献>の三つを調和させ、食を通じた「つながり創造企業」として地域をリードします。

 以来、全社員が「つながり創造」を意識し、SDGsにも真摯に取り組むようになりました。

 社長の平出さんがSDGsを強く意識したきっかけは約5年前、子どもと訪れた動物園のゾウ舎のイベントで出会った一冊の絵本でした。

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