日本高等学校野球連盟は21日、第94回選抜高校野球大会について、オンラインで臨時運営委員会を開催し、開会式は新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、昨年と同様、大会初日に試合を行う6校のみで行うことを決めた。組み合わせ抽選会は32校の主将がオンライン形式で行い、自校あるいは滞在先でくじを引く。同一県から出場する学校(6都府県12校)は決勝まで対戦しないようゾーンを振り分け、残り20校はフリー抽選。選手宣誓は大会第1日に出場する3試合6校の主将がくじを引いて決める。

甲子園のある兵庫県では3月6日までまん延防止等重点措置が適用されている。そのため1日の入場者数の上限を2万人とし、3月2日から前売り入場券を販売予定。同措置が解除された場合は、同県の方針に応じ、追加販売などの対応をする予定。

大会に関する新型コロナ感染対策ガイドライン、選手やチーム関係者、大会関係者を対象にしたPCR検査の具体的方法、ブラスバンドを含めたアルプススタンドでの応援方法、開・閉会式次第などは3月2日の運営委員会で決定する。

◆近年の甲子園大会の開会式

▼20年春 コロナ禍でセンバツが戦後初めて中止に。

▼20年夏 コロナ禍のため、夏の甲子園大会も戦後初の中止となった。甲子園交流試合として、センバツに出場予定だった32校を招待して開催。開会式は開幕戦に出場する花咲徳栄と大分商の選手だけ参加。甲子園の土を集める行為は禁止(後日贈られる)、校歌を歌う際も選手が距離を取り大声は禁止。原則無観客で選手らの保護者、家族5人まで観戦可能。入場行進はなく、招待校の集合写真が大型ビジョンに映し出された。

▼21年春 2年ぶりのセンバツ開催。第1日に出場する6校だけが入場行進し、他の26校は事前に収録した行進の映像をビジョンで流した。行進曲はFoorin「パプリカ」。選手宣誓は仙台育成の島貫丞主将。

▼21年夏 2年ぶりに夏の甲子園大会として開催。開会式は49校全てが参加。行進では場内1周はせず、外野からホームに向かって歩き、掛け声はなしと簡素化。式冒頭で、俳優・歌手の山崎育三郎が「栄冠は君に輝く」を熱唱した。選手たちはマスク着用。選手宣誓は小松大谷の木下仁緒主将。