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Thursday, January 20, 2022

双葉町 帰還に向け自宅に寝泊まりする「準備宿泊」始まる|NHK 福島県のニュース - nhk.or.jp

東京電力福島第一原子力発電所の周辺自治体で唯一すべての住民の避難が続く福島県双葉町で、20日、帰還に向けた準備のために自宅などに寝泊まりする「準備宿泊」が始まりました。

福島第一原発が立地する双葉町は、11年前の事故に伴って今も大部分で避難指示が続き、原発周辺の自治体で唯一すべての住民の避難が続いています。

町はことし6月から住民の帰還を始めることを目指していて、これを前に20日から、生活再建に向けた準備のため、自宅などに寝泊まりする「準備宿泊」が始まりました。

JR双葉駅に隣接する町役場の連絡所では、午前9時の受け付け開始から午後4時の受け付け終了までに4世帯5人が準備宿泊の手続きを行いました。

双葉町で住民が寝泊まりできるようになったのは、原発事故で避難して以来初めてで、住民たちは寝泊まりするために必要な家財の搬入作業などを行っていました。

また、町内では20日朝から、準備宿泊の開始にあわせて、防犯パトロールや住民が寝泊まりする建物の水道の復旧作業などが行われました。

準備宿泊の対象は、おととし避難指示が解除された町の北東部と、帰還困難区域のうち、避難指示解除に向け除染やインフラ整備が進められているJR双葉駅周辺の地域で、町の面積の15%にあたります。

この地域には、先月末現在で、町の全人口のおよそ65%に相当する1455世帯3613人が住民登録しています。

しかし、除染などのために900棟余りの建物が解体され、帰還を諦めた人も多く、19日までに準備宿泊を申請したのは11世帯15人にとどまっています。

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