新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、東京都は7日、対策本部会議を開き、上野動物園など都立の施設を11日から31日まで休園・休館することを決めた。

12日から予定されていた双子のジャイアントパンダの公開については、観覧抽選結果が発表されている12~14日の3日間だけは、各日2時間、当選者に限ってパンダ母子の観覧のみを実施する。

上野動物園は6日午後に観覧抽選サイトを一時休止。6日午後1時に予定していた15~21日観覧分の抽選結果発表や、7日午後1時から始める予定だった22~28日観覧分の抽選申し込み受け付けを延期していた。

上野動物園は20年12月からの約半年間にも臨時休園。再開園後の昨年6月23日に誕生した雄のシャオシャオと雌のレイレイは公開が待望され、まだ小さい2頭のかわいらしい姿が見られる12~14日分の観覧抽選の倍率は平均348倍に上っていた。しかし、再びのコロナ禍によって、多くのファンにはしばらくお預けとなった形だ。

都がまとめたオミクロン株の急速拡大に伴う緊急対応策では、都立施設をスポーツ施設、図書館、都立公園などを除き原則、休館とする。ほかに葛西臨海水族園、浜離宮恩賜庭園、神代植物公園、都庁展望室、江戸東京たてもの園などが対象。美術館、博物館の企画展、劇場・ホールの公演などは対象外とされた。

都はまた、認証した飲食店に求めている1テーブル8人以内の人数制限を、4人以内に変更した。オミクロン株感染者全員を原則入院としていた対応を見直し、軽症や無症状ならば宿泊療養施設や自宅での療養も可とすることも決めた。

小池百合子知事はこの日の定例会見で「オミクロン株の特性に応じた対応方針の見直しを、国の方にも要望している」と話していた。