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Monday, January 31, 2022

「敬遠」されるモデルナ製、行列できるのはファイザー製のみ…心配なのは副反応や交互接種 - 読売新聞

 新型コロナウイルスワクチンの3回目接種数が伸び悩んでいる。1月末までに政府が接種を想定していた人数(約1470万人)に対し、実際の接種者は同月30日時点で27・8%どまりだ。副反応などを心配する人が米モデルナ製ワクチンを「敬遠」しているとみられ、自治体が対応に苦慮している。

 先月31日午後、東京都目黒区の3回目接種会場では、米ファイザー製の受付に列ができる一方、モデルナ製は閑散としていた。

 目黒区は、1月14日~2月1日にファイザー、モデルナ製とも各1万3000~1万4000人分の予約枠を用意した。24日時点でファイザー製はほぼ100%枠が埋まったが、モデルナ製は30%と低調だった。区は同日からモデルナ製に限って、2回目から6か月以上経過した18歳以上の区民であれば誰でも予約できるようにし、予約枠も倍増させた。この結果、1日までに約8000人分の予約が増えたという。

 区の担当者によると、1月に3回目の接種対象となるのは高齢者が多い。大半が過去2回はファイザー製を打っており、交互接種への不安が強いという。モデルナ製の副反応を不安視する声も聞くが、厚生労働省はモデルナ製の3回目接種で副反応が起きる頻度は1、2回目に比べて少ないとする。副反応の一つ、心筋炎を引き起こす頻度は、ファイザー、モデルナ製ともまれだ。一方で、交互接種の効果は同種のワクチンを3回打つ場合と同程度か、より高い可能性があるという。

 愛知県犬山市も、1月に個別接種に配分したファイザー製の予約枠はすべて埋まったが、集団接種に振り向けたモデルナ製は低調だった。22、23両日の集団接種では当日予約も受け付けたが、1380人の枠の半分が埋まらなかったという。

 同様の問題を抱える千葉県富里市は24日、「モデルナ製ワクチンの有効性や安全性を積極的に周知してほしい」と求める緊急要望書を政府に提出した。市の担当者は「2月末までの接種希望者全員に打つのが目標だが、このままでは遅れかねない」と気をもんでいる。

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