FBS福岡放送
新型コロナウイルスによるマスク生活で、苦労を強いられている人たちがいます。それは、口元を見てコミュニケーションを取る難聴の人たちです。難聴について理解を深めてほしい。福岡で新たな活動が始まりました。 福岡市の小学1年生・岩尾橙さん。家を出る前、欠かさず補聴器をつけます。橙さんは、生まれつき重度の難聴で、補聴器を外すと、ほとんど音が聞こえません。 ■橙さんの父親・岩尾至和さん 「最初は一緒に行っていたんですよ。ポストの所までで、いってらっしゃいって。でもずっと見てましたけれど。大丈夫やろうかなって。」 橙さんが通う福岡市立那珂小学校では4月、福岡市で2校目となる『難聴』の特別支援学級が設置されました。教室の机やイスの脚には、テニスボールがつけられ、音が出ないようにしています。イスを引きずる音などを補聴器が拾ってしまい、想像以上に不快な音に聞こえてしまうんだそうです。また、机にはワイヤレスマイクが設置され、補聴器に直接、お互いの声が届くよう配慮されています。 ■岩尾橙さん 「さくら学級でするのは、算数と国語とか。生活もまあまあさくら学級。それと図書とか。Q.授業は楽しい?うん。」 そんな橙さんが、学校の他に楽しみにしていることがあります。月に1回、難聴の子どもを持つ家族が集まる『そらいろ』の活動です。4年前、橙さんの父・至和さんが立ち上げました。そんな家族会に、ここ最近多く寄せられる悩みがあります。“コロナ禍”でのマスクの影響です。 ■『そらいろ』に参加する保護者 「何?何?って言うことが増えた。」 ■難聴の子ども 「聞こえにくい。」 ■『そらいろ』代表・岩尾至和さん 「口の動きを見て言葉を理解する。マスクがあるので非常に困っている。補聴器をつけても聞こえないことを伝えたい。」 “コロナ”をきっかけに難聴への理解が、まだまだ低いことをあらためて知った岩尾さんは去年12月、一念発起し、クラウドファンディングで難聴への理解を深めてもらう動画の制作を呼びかけました。すると、200人以上の支援が集まります。 ■岩尾至和さん 「難聴の人って昔からいるのに、なんで変わらないのか。」 「最近、動画を皆見るので、見てもらえる動画を作ったら広まるのではないかと考えた。」 岩尾さんの思いに共感し、この活動に参加したのが、福岡市の動画制作会社KOO-KIです。東京オリンピックの招致PRムービーを手がけた世界的アーティスト集団が難聴の世界を親しみやすく描きます。 歌声は『はじめまして赤ちゃん』でもおなじみ、シンガーソングライターの永山マキさんです。自身の経験から特別な思いで参加しました。 ■シンガーソングライター・永山マキさん 「私の友人にも難聴がいたり、自分も聞こえなくなった経験もあって、難聴の方の力になれたら良いなと思った。」 動画のタイトルは『なんちょうなんなん』。歌詞は、岩尾さんたちが悩み抜いて考えました。そこには、難聴の人が抱える日常の悩みがつづられています。約5か月の制作期間を経て、福岡の優しさが詰まった動画「なんちょうなんなん」は完成。難聴の子を持つ家族会で披露されました。 ■『そらいろ』に参加する保護者 「これで理解が進んで気にしてくれる人が増えたらいい」 ■『そらいろ』に参加する保護者 「ジーンときた。苦しむ子どもが少なくなったら良い。」 ■岩尾至和さん 「良いものができたので、僕の感覚からいくと、いまからだなという想いがあります。これ使って、難聴の理解を少しずつ広めていく。いまからがスタートだなと思っています。」
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