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Wednesday, September 8, 2021

Ryzen 7 5700G搭載で13万円台と高コスパ! 省スペースでも使い勝手抜群の小型デスクトップPC「SR-ar7-7660L/S7/W10」 - ASCII.jp

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動画鑑賞用やゲーム向けのセカンドマシンなどにオススメの1台

2021年09月09日 11時00分更新

文● 宮崎真一 編集●市川/ASCII

「SR-ar7-7660L/S7/W10」

 リビングに置くほか、机の上でスペースを取られたくないといった理由から、コンパクトなパソコンは需要が高い。その用途は、動画や映画の鑑賞、ウェブブラウジングの閲覧が主になるが、AMDがZen 3アーキテクチャーを採用した新世代のAPU「Ryzen 5000Gシリーズ」をリリースしたことで、コンパクトなパソコンでもゲームのプレイが可能になってきている。

 今回紹介するパソコンショップSEVENを運営するセブンアールジャパンの「SR-ar7-7660L/S7/W10」は、APUの「Ryzen 7 5700G」を採用したデスクトップパソコンで、およそ幅84×奥行217×高さ244mmというコンパクトなサイズを実現。では、このSR-ar7-7660L/S7/W10は、果たしてどのようなパソコンなのだろうか。まずは、SR-ar7-7660L/S7/W10の仕様について紹介していこう。

        
CPU Ryzen 7 5700G(定格クロック3.8GHz~最大クロック4.6GHz)、8コア/16スレッド、L3キャッシュ容量20MB
グラフィックス Radeon グラフィックス
メモリー 16GB(Crucial DDR4-3200、8GB×2)
ストレージ 500GB M.2 SSD(WESTERN DIGITAL WDS500G2B0C、NVMe)
PCケース INWIN Chopin
内蔵ドライブ DVDスーパーマルチドライブ(USB外付け接続)
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)
電源ユニット 150W 電源(80PLUS BRONZE認証)
サイズ およそ幅84×奥行217×高さ244mm
OS Windows 10 Home(64bit)

8コア/16スレッドのRyzen 7 5700Gを搭載
マザーボードはGIGABYTEのB550I AORUS PRO AX!

 先述したとおり、SR-ar7-7660L/S7/W10はRyzen 7 5700Gを採用している。このRyzen 7 5700GのCPU部は、デスクトップ向けRyzenと同じZen 3アーキテクチャーに基づき、8コア/16スレッドで最高4.6GHzで動作する。GPUは、Vegaアーキテクチャーを採用したもので、演算ユニットであるCompute Unitを8基、つまり512基のStream Processorを有している。なお、ビデオメモリーはシステムメモリーを共有して利用される。つまり、好評を博している最新世代のRyzen CPUに、Vega世代のグラフィックス機能を備えたことで、ゲーム用途での高性能も期待できるというわけだ。

CPU-Z(Version 1.97.0)の実行結果

GPU-Z(Version 2.41.0)の実行結果

 SR-ar7-7660L/S7/W10は、マザーボードにAMD B550チップセットを採用したGIGABTEの「B550I AORUS PRO AX」を搭載。このB550I AORUS PRO AXは、6+2フェーズ構成の電源部は90Aの電流に対応し、2.5GbE対応の有線LANとWi-Fi 6対応の無線LANを備えるなど高品質かつ高機能なモデルだ。金属カバーで補強されたPCI Express(以下、PCIe) x16スロットが1本用意されているが、SR-ar7-7660L/S7/W10ではサイズの都合上、利用するのは難しい。

 ストレージは、M.2タイプのSSDとなるWESTERN DIGITALの「WD SN550」の500GBモデルを搭載。このSSDは、NVMe接続ではあるが、現行世代でPCIe 4.0の恩恵を体感できることは稀で、実際にゲームをプレイしてみても、起動やデータのロードでストレスを感じる場面はまったくなかった。また、システムメモリーはDDR4-3200を16GB用意しており、ゲーミング用途でも十分な容量だ。

CrystalDiskInfo(Version 8.12.7)の実行結果

 SR-ar7-7660L/S7/W10では、これらのデバイスを支える屋台骨として、定格出力150Wの電源ユニットを搭載。この電源ユニットは、80PLUS BRONZE認証を受けた品質が高いもので、コンパクトなサイズでも電源ユニットに妥協していない点は好感が持てる。

アルミフレームがスタイリッシュなデザイン
ケースはコンパクトだが通気性は良好

 それでは、SR-ar7-7660L/S7/W10の外観を見ていこう。SR-ar7-7660L/S7/W10では、ケースにInWin製「Chopin」を採用。天板からフロントパネル、そして底面へと至る、ヘアライン加工が施されたアルミフレームが印象的だ。

ヘアライン加工されたアルミフレームに、InWinのロゴが光るフロントパネル

 左側面の前方には、ヘッドフォン出力とマイク入力のほかにUSB 3.0を2基備える。その左側面は、そのほとんどがメッシュ加工されている点は特徴的だ。SR-ar7-7660L/S7/W10では、天板にもメッシュ加工が施され、通気性を高めることで内部に熱がこもる心配もない。

インターフェースは左側面に装備。このサイズならも必要な分は用意されている

 左側面のサイドパネルを外して内部を確認してみよう。まず、目に留まるのが面積の4分の1程度をCPUクーラーが占めている点だ。CPUクーラーは、背が低いタイプのAMD純正品のようだが、実際に負荷を掛けても、その動作音が耳障りに感じなかった。そして、そのすぐ横には2枚のメモリーモジュールが装着されているのが確認できる。空きスロットはないので、メモリーの増設を考えているのであれば、最初からBTOで変更しておくほうがよいだろう。底面には電源ユニットが装着されており、内部はかなり詰まっている印象だ。

かなり詰まった感がある内部の様子。だが、実際に負荷を掛けても、本体が熱くなることはなかった

 一方、右側面のサイドパネルを外すと、2基の2.5インチシャドウベイが姿をみせる。Serial ATA 6Gbps接続でSSDやHDDが増設可能で、このサイズでも、しっかりと拡張性が確保されている点は評価してよいだろう。

マザーボードベースの裏側には、2.5インチシャドウベイを2基用意

 最後に背面のインターフェースも確認しておこう。USB 3.2 Gen.2はType-AとType-Cが1基ずつ、さらにUSB 3.2 Gen.1が2基と、USBは左側面と合わせて計6系統が利用可能。さらに、映像出力はDisplayPortが1基に、HDMIが2基と、マルチディスプレー環境にも対応できる。

背面の様子。映像出力を3系統装備しており、マルチディスプレーにも対応可能

価格は13万7280円でコスパ良好
セカンドマシンとしても魅力的な存在

 以上のようにSR-ar7-7660L/S7/W10は、サイズこそ小さいが、高機能なパソコンに仕上がっており、使い勝手は上々だ。価格も13万7280円と、非常にリーズナブル。リビングの動画鑑賞用パソコンや、ゲームもできるセカンドマシンとして、SR-ar7-7660L/S7/W10はかなり魅力的な存在ではないだろうか。

 ただ、やはりSR-ar7-7660L/S7/W10のパフォーマンスがどの程度なのかは気になるところ。そこで、別記事では実際にゲームをプレイし、SR-ar7-7660L/S7/W10のポテンシャルを確かめてみたい。

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