今月上旬に成人式を行う青森県内市町村は、6日現在の東奥日報集計で、青森、蓬田、中泊、東通の4市町村のみとなった。昨年12月11日時点の県教育委員会のまとめでは24市町村が開催予定だったが、その後の「Go To トラベル」全国一斉停止や、県内での新型コロナウイルス感染拡大を受けて、開催見送りが相次いだ。実際に新成人が集まる式典は3町村で行う。
首都圏1都3県を対象にした緊急事態宣言の再発令や、県内外の感染動向など開催日までにも流動的要素がある。各市町村は、ぎりぎりまで状況を見極めることになりそうだ。
開催予定の4市町村のうち、東通村は9日、そのほかは10日に行う。
蓬田村教育委員会の担当者は、6日の取材に対し、「新成人にとっては人生一度きりの機会。（コロナ禍でも）地域で祝ってあげるのは大事なこと」と開催の意義を話した。新成人にはPCR検査の簡易キットを送り、感染状況の把握に努めている。
東通村も簡易キットを送付。今月4日には村診療所でPCR検査も行った。中泊町は、開催2週間前からの健康チェックシート提出を義務づけるなどの感染防止対策を取る。青森市は、新成人を会場に集めずに式の様子を動画サイト・ユーチューブで配信する。
延期を決めたのは22市町村。弘前、黒石両市は3月に開催する予定で、このほかの多くの市町村は夏開催を目指す。つがる市など12市町村は中止とした。風間浦村は今月5日の開催を見送り、実施の有無を含めて今後検討する。
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