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Wednesday, December 30, 2020

密避け初詣寺社の対策 元日未明参拝のみ お札郵送で自宅に - 読売新聞

 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、県内の寺社は初詣に向けて、混雑を避けて参拝するよう呼びかけるなど、できる限りの感染対策を進めている。ただ、関係者からは「初めてのことで、どうなるかわからない」と不安の声も聞こえる。

 例年、三が日で約38万人が参拝する宇都宮市の宇都宮二荒山神社。「いつものお正月とは違うので、ホームページやツイッターなどで情報をこまめに発信している」と、金子宗人権禰宜ごんねぎ(46)は語る。人出が集中しないよう、ホームページに混雑が予想される日を掲載したり、すでに来年の縁起物の授与を始めたりしている。

 特に混雑が予想される大みそかから元日未明は人が境内にとどまらないよう参拝のみとし、お守りの授与などは午前7時から行う。縁起物に触れる回数を減らすため、購入を希望するものを申込書に記入してもらう予定だ。金子権禰宜は「1月中は初詣期間として対応するので、混雑を避けて参拝を」と呼びかける。

 毎年約30万人が初詣に訪れる佐野市の佐野厄よけ大師(春日岡山惣宗官寺)では、間隔を空けて並び、マスクを着用するよう促す看板を設置した。おみくじ売り場など窓口には、飛沫ひまつ対策のビニールカーテンをつり下げている。

 また、大みそかの夜から元日夜まで続く護摩修行では、本堂に入る人数の制限を検討している。テレビCMに「参拝日時の分散」などとテロップを入れ、感染対策の徹底を呼びかけるが、旭岡靖人住職(56)は「考えつく限りの対策はするが、正直手探りだ」と吐露する。

 日光市の日光東照宮は、例年約5000件の申し込みがある新年特別祈祷きとうで、元日午前0~3時の祈祷をとりやめ、午前9時~午後3時に変更した。さらに「祈祷殿」への入場は申し込んだ本人だけに制限するほか、玉串奉納は使い回しを避けるために行わない。

 参拝せずに祈祷したお札(神札)や授与品を希望する人には、郵送で自宅に届ける。郵送の利用を促すため、通常1000円の送料の半額を東照宮が負担する。担当者は「混雑を避けたいと思う人が多く、郵送申し込みが4分の3を占めている」と話した。

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