もくじ
ードリフトへの憧れ
ーレッスンは3段階
ー忍耐が必要
ードリフト向きのクルマ
ーまさにアーティスト
ドリフトへの憧れ
text:Simon Davis(サイモン・デイヴィス)
ボディに徹底的なモディファイを受けたZが、あり得ないほど車体を斜めにしながらコーナーのアペックスへとアプローチしている。
同じく極限までパワーアップされたエンジンは、まるでレッドゾーンに抗うかのように甲高いサウンドを発し、フルパワーを掛けられたリアタイヤからは盛大なタイヤスモークが立ち昇る。
Zの背後には同じく激しいボディモディファイを受けたマツダRX-7が迫り、先行車同様、信じがたい角度にボディを傾けながら、タイトなテクニカルコースで派手なツインドリフトを披露している。
それでも、エンジンとタイヤが発する悲鳴とは対照的に、車両の動きそのものは見事なまでの調和と落ち着きを見せている。
実際、こんな風にクルマを走らせることがどれほどの負荷を強いるものであるかを考えれば、「優美」とさえ言えるかも知れない。
こうしたドリフトテクニックに憧れ、YouTubeの映像だけで根拠のない自信を付けたわたしが向かったのが、ハートフォードシャーにあるDrift Limits Motorsport Academyだった。
レッスンは3段階
レッスンの中味はシンプルだ。
インストラクターのビルとともに、まずは2代目マツダMX-5(日本名:ロードスター)で基本を学んだ後、午後からはよりパワーのある日産350Zへと乗り換える予定であり、順調に行けば、レッスン終了時には、ある程度安定したツインドリフトが出来るようになるだろう。
午前中のレッスンで使用するMX-5はドリフト競技用マシンほどのモディファイは受けていないが、それでもストック状態という訳でもない。
リアのディフェレンシャルは溶接され、スライドし易くなるとともに不要なボディロールを抑えられるよう、サスペンションにも軽いモディファイが施されている。
さらに、われわれのようなビギナー向けに、レッスンで使用する専用コースには植物油と水を混ぜ合わせた液体まで撒かれている。
コースを覚えた後、ビルによる基本レッスンが始まった。
レッスンは3段階で構成されている。
まずはアプローチであり、アクセルオフで荷重を移動させるとともに、1/4回転ほどステアリングを回した状態でターンインし、素早いアクセルのオンオフでドリフト状態へと移行する。
続いてアクセルオンの状態でドリフトを維持する方法を学ぶと、スロットルとステアリング操作のバランスを取りながら、コーナー出口までドリフトを継続するのが最終ステージだ。
そして、そのすべてでクルマを思い通りに操る必要がある。
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April 12, 2020 at 12:54AM
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