楽天は3日、4月に本格参入する携帯電話事業の料金体系を発表した。プランは月額2980円の1種類のみで、自社回線エリアでは国内通話とデータの利用が無制限となる。
楽天の発表によると、サービスの開始は4月8日。データの使い放題は国内の自社回線エリアに限られ、 KDDIと提携するそれ以外のローミング地域ではデータ容量は2ギガとなっている。通話については双方でかけ放題とした。また、300万人を対象に当初1年間は無料にする。
楽天モバイルの山田善久社長は、自社回線と連携エリアのユーザー間の不公平感をなくすため、基地局の設置計画を大幅に前倒しし、「自社回線エリアを広げていく」と強調。顧客目標としては、「早期に300万人を目指す」と語った。
現在、携帯電話事業は NTTドコモ、KDDI、 ソフトバンクの3社が独占している。楽天は携帯事業者から通信網を借りる格安携帯事業(MVNO)を手掛けてきたが、完全仮想化という新しいネットワークシステムの利用に加え、電子商取引や銀行などグループで展開する70以上のサービスとの相乗効果も狙い、市場シェアの獲得に挑む。
楽天携帯電話の料金プラン(Rakuten UN-LIMIT) |
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大手3社の通信料金は、単純比較はできないが、データ容量の最上位プランでドコモが7150円(利用可能データ量30ギガ、定期契約なし)、KDDIが7650円(上限なし、継続利用による料金割引未加入時)、ソフトバンクが7480円(50ギガ、基本プランとデータプランの合算)だ。
菅義偉官房長官は3日午後の記者会見で、楽天の料金プランについて「海外の主要事業者と比べても相当に安い水準となっているのではないか」と発言。その上で、競争の促進を通じ、「利用者にとって分かりやすく、納得できる料金サービスを速やかに実現できるようにしたい」とも述べた。
楽天は昨年10月の本格参入を目指していたが、通信網の稼働の確認に時間が必要として 延期した。代わりに、試験運用のため利用者を限定した無償サービスを提供している。今回の本格サービス開始に伴い、MVNOサービスの新規受け付けは4月7日に終了することも明らかにした。
同社は2026年3月までに2万7397基の基地局を全国に整備し、人口カバー率96%を目指すが、2月時点の設置数は東京23区、名古屋市、大阪市を中心に3490にとどまる。
自社エリア外はローミング契約に基づいてKDDIの設備を利用する。従量課金制を採用し、1ギガ当たり約500円のローミング料金を支払うため、早期に全国整備が進むと負担は軽くなる。
投資が先行するモバイル事業の営業赤字は、昨年10-12月期(第4四半期)で266億円と1年前の5.5倍に拡大。シティグループ証券の鶴尾充伸アナリストは、今期(20年12月期)の全社の赤字は1100億円と予想し、「非常に厳しい」と指摘。22年の黒字回復を見込むが、モバイル事業の黒字化は23年か24年になると予想する。
(発表内容の詳細を追記します)
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March 02, 2020 at 10:47PM
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楽天携帯料金は月額2980円、プラン1種類のみ-4月8日サービス開始 - ブルームバーグ
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