香港は貿易戦争、社会不安、ウイルスの大流行と三重苦を背負っており、国際金融センターとしての地位は終焉に近づいている――香港に拠点を置く証券会社が、こんな悲観的な見方を示した。
国際金融センターとしての香港の、終焉の始まりか――。
香港・智易東方（ジオ）証券の最高経営責任者（CEO）が18日、悲観的なメッセージを送った。
同社の藺常念CEOは、すでに疲弊している香港経済は新型コロナウイルスの感染拡大により壊滅的打撃を受けるとみている。
「香港は昨年、米中の貿易戦争や社会不安に悩まされた。ようやく立ち直ろうとしたところで、今度は新型コロナウイルスの感染が拡大。これでは三重苦だ。香港がかつての栄光を取り戻すことはないだろう。終わりの始まりだ」
旅行制限や感染への懸念で、多くのフライトとホテルの予約がキャンセルに。ワールドラグビーセブンズのような、通常なら多くの観客とお金を集める大規模なイベントも延期された。
香港では労働市場も厳しい。18日公表の政府統計によると、失業率は1月までの3カ月間で3．4％に上昇。3年ぶりの水準に悪化した。
林鄭月娥・行政長官は14日、感染拡大で被害を受けている企業への拠出を増額。総額32億米ドルから36億米ドルに増やすと発表した。だが、その他の施策は政府への抗議者を満足させるものではなく、抗議デモは続いている。
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February 18, 2020 at 05:48PM
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新型肺炎がとどめ、香港経済の「終わりの始まり」 現地証券が警告（ロイター） - Yahoo!ニュース
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