「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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今日のドル円 テクニカル分析で環境認識(動画の内容 ポイントまとめ)
■ドル円の現状
ドル売り圧力が強まり、アメリカの長期金利の急落を受けて、156円付近のサポートを割り込み、155円20銭台まで下落。
日足チャートでは、価格が10日・20日移動平均線を下抜けている。
RSIも70ラインから50ラインを明確に下抜け、売り圧力が強まっている。
短期的には下落方向に向かいやすく、売り目線の方が優位性が高い。
■サポートとレジスタンスのポイント
155円ちょうどが下値支持として機能するかがポイント。これを割り込めば153円台まで下落する可能性がある。
長期的には上昇トレンドが継続しているため、152円付近が強いサポートになる可能性がある。
戻り売りのポイントとしては、156円付近、155円80銭から156円付近が意識される。
■トレードの戦略
売り圧力と反発力のどちらが強いかを見極めることが重要。
155円ちょうどで反発すれば、短期的な買いの機会になるかもしれない。
■今日の重要イベント
23時に米国のシカゴ求人件数が発表予定。今週末の米雇用統計を占う前哨戦として注目される。
求人件数の減少は労働市場の軟化を示唆し、FRBの利下げ観測に影響を与える可能性がある。
■今後の見通し
米ISM製造業景況感指数の悪化を受けて、9月利下げ観測が高まっている。
今後の経済指標次第で、利下げ時期の見通しが変わり、ドル相場に影響を与える可能性がある。
総じて、ドル円は短期的に下落圧力が強まっており、155円の下値支持が重要なポイントになる。ただし、長期的には上昇トレンドが継続しているため、152円付近が強いサポートになる可能性がある。今日のシカゴ求人件数など、今後の経済指標次第でFRBの利下げ観測が変化し、ドル相場に影響を与える可能性があるため、注意深く見極めることが求められる。
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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