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Monday, May 27, 2024

藤井名人時代の始まりか 独特な一手、随所に 名人を初防衛 - 毎日新聞

第82期名人戦第5局2日目、豊島将之九段に勝利して初防衛し、感想戦で対局を振り返る藤井聡太名人=北海道紋別市のホテルオホーツクパレスで2024年5月27日午後8時22分、貝塚太一撮影
第82期名人戦第5局2日目、豊島将之九段に勝利して初防衛し、感想戦で対局を振り返る藤井聡太名人=北海道紋別市のホテルオホーツクパレスで2024年5月27日午後8時22分、貝塚太一撮影

 藤井聡太名人(21)の初防衛戦は、挑戦者の豊島将之九段(34)が繰り出す多彩な戦法に序盤から長考する場面が多かったが、4勝1敗で乗り切り、8冠の牙城は揺るがなかった。竜王戦、王将戦は無敗で防衛しており、長い持ち時間でじっくり考えられる2日制の対局での強さを見せつけた形だ。そんな藤井名人の姿に、早くも「一気に永世名人資格(通算5期)を獲得するのでは」と長期政権を予言する棋士も現れている。【丸山進、新土居仁昌】

 挑戦者の豊島九段はこの1年、早めに定跡を外れて力勝負を挑むスタイルに変えた。今期七番勝負では、横歩取り、ひねり飛車、雁木(がんぎ)と多彩な戦法を取り、第5局では久しく名人戦では登場しなかった四間飛車を見せた。どの対局も両者が1日目から長考を重ね、名人戦らしいじっくりした戦いが展開された。

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