今年も「サイバーセキュリティ月間」が始まりました。IPAの「情報セキュリティ10大脅威2023」によれば、順位の変動はあるにせよ、「ランサムウェアによる被害」、「サプライチェーンの弱点を悪用した攻撃」、「標的型攻撃による機密情報の窃取」の3つが前年と同じでベスト3を占めています。
一方、「犯罪のビジネス化(アンダーグラウンドサービス)」が数年振りに再登場しました。特殊詐欺や強盗などの実行役を募る「闇バイト」が2023年の流行語の1つとしてとりあげられていましたが、サイバー犯罪の組織化、ビジネス化という風潮と共通しているように感じられます。
さて、政府が定める「サイバーセキュリティ月間」は、国民がサイバーセキュリティについての関心を高め、理解を深めるため、サイバーセキュリティに関する様々な取り組みを集中的に行うことを目的にしています。2024年のサイバーセキュリティ月間は2月1日から3月18日までの開催です。ラックでも例年通り、この期間にさまざまな取り組みを展開しますので、ぜひご覧ください。
昨年からのトピック
2022年から続くウクライナ禍に加えて、昨年10月にはイスラエル・パレスチナ間が戦争状態となりました。世界的に安全保障が大きな課題としてクローズアップされている中、ラックのナショナルセキュリティ研究所から最新の研究成果を出版しました。
また、2023年はChatGPTに関する情報がメディアでも多く露出し、まさしく「生成AI元年」と言えるのではないかと思います。ラックの自社メディアであるLAC WATCHでもChatGPTをテーマにした多くの記事を掲載しています。
さらに、アカデミア(学術研究)での活動に積極的に参画すると同時に、リテラシー啓発の取り組みとして学校や地域と連携した活動も着実に成果を上げています。
2024年「サイバーセキュリティ月間」におけるラックの主な取り組み
2月9日
「29SEC(肉節句)2024」の開催
「情報セキュリティの火を絶やすな」を合言葉に、セキュリティに関心の高い有志が集い、交流の輪を広げることを目的とした毎年恒例のイベントです。
様々な業界、企業、団体の方々、約10名が登壇し、ITにまつわる旬の話題をテーマにした5分間のショートプレゼンテーション(ライトニングトーク)をスピーディに展開します。その講演を肴に、参加者同士で談笑しながら懇親を深めるというユニークな交流イベントです。
昨年はオンライン/オフラインのハイブリッド開催でしたが、今年はオフライン(リアル会場)のみでの開催となります。サイバーセキュリティの「今」と「未来」をライトニングトークで語り合うネットワーキングイベント「29SEC(肉節句)2024」に、ぜひご参加ください。
2月29日
GRID Day 2024 研究成果発表会
サイバー・グリッド・ジャパン(CGJ)は、サイバーセキュリティに関する技術開発や調査研究、利用者啓発、人材育成など幅広い分野の活動に取り組んでいます。今年は2月29日に年次イベントの「GRID Day 2024」をオンラインで開催します。今回のテーマは「設立10年目を迎えたサイバー・グリッド・ジャパンの今」です。
3月下旬
ITで働く夢の実現を目指す若者をサポートする"すごうで2024"支援対象者の発表
"すごうで"は、サイバーセキュリティをはじめITに関する突出した技術力やアイデアを持つ若者の"夢"の実現を、技術面・資金面等から総合的に支援するラック独自のプログラムです。
2024年度においては、2023年10月3日から2024年1月4日までの募集期間中に応募があった中から社内選考により1件を採択します。選考結果は3月下旬に発表します。2024年度中の支援を勝ち取るのは、どのような"夢"を提案した若者でしょうか。どうぞご期待ください。
ここに挙げた以外にも、サイバーセキュリティ月間中に様々なイベントが開催されます。「インターネット市民」の一員としてイベントへ参加し、サイバーセキュリティ月間を盛り上げていただければ幸いです。
からの記事と詳細 ( 2024年「サイバーセキュリティ月間」が始まりました | LAC WATCH - LAC )
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