東京都千代田区のよみうりホールで25日開かれた桜井市
佐々木憲一・明治大教授(考古学)は前方後円墳出現の歴史的な意義を説明。出現の背景については「各地の首長が集まって合議した地域統合の象徴として、大きな古墳を築くのが都合よかった」と語った。
古代学研究者の辰巳和弘さんは前方後円墳の築造の思想について、「弥生時代から不老長寿を願う神仙思想が広がっており、前方後円形は、この思想に基づき、
また、考古学研究者で俳優の苅谷俊介・京都橘大客員教授は、最初の巨大前方後円墳で、邪馬台国の女王・卑弥呼の墓説もある桜井市の箸墓古墳について、「当初、前方部が小さい纒向型前方後円墳として造られ、後で前方部を付け足したのではないか」と述べた。
桜井市纒向学研究センターの橋本輝彦・統括研究員は、纒向型前方後円墳の特徴などについて解説した。
パネル討論には、講演した4人が登壇。同センターの寺沢薫所長が司会を務め、纒向遺跡で3世紀、纒向型前方後円墳が出現したことを、古墳時代の始まりとするかどうかを軸に、様々な意見を交わした。
10回のフォーラム全てに参加しているという横浜市港北区、会社員男性(62)は「長年、纒向遺跡の調査・研究に携わってこられた方々の話を、東京で聞くことができてよかった。充実した一日でした」と笑顔を見せていた。
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