2023年10月23日(月)
ガザ援助物資搬入 始まりにすぎない
パレスチナ自治区ガザ地区とエジプトの境界にあるラファ検問所から２１日、イスラエルとハマスの戦闘ぼっ発後初めての援助物資を載せたトラック２０台がガザ入りしましたが、五つの国連機関は同日、「小さな始まりにすぎず、全く十分ではない」とする共同声明を発表しました。民間人の生命を救うために、人道的停戦と民間人への安全なアクセスを求めています。
声明を出したのは、国連開発計画（ＵＮＤＰ）、国連人口基金（ＵＮＦＰＡ）、国連児童基金（ユニセフ）、世界食糧計画（ＷＦＰ）、世界保健機関（ＷＨＯ）の５機関。
声明では、ガザの「壊滅的な」人道状況について、「世界はもっとやるべきことがある」と述べています。
２１日にガザ入りしたトラックには、国連やエジプト赤新月社からの医薬品や医療用品、食料が積み込まれていました。病院の発電機を動かすのに必要な燃料は含まれておらず、ロイター通信によると、ガザの保健当局は、「支援物資から燃料を除外することで、患者や負傷者の生命は危険にさらされ続ける」と指摘しました。
イスラエルは２１日夜から２２日朝にかけて、ガザへの空爆を続け、ロイター通信はガザの医療関係者の話として、５０人以上が死亡したと伝えました。パレスチナ保健省は２２日、ヨルダン川西岸で新たにイスラエル軍の攻撃で５人が死亡し、紛争ぼっ発以来の西岸での死者は９０人となったと発表しました。
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