羽賀和紀
南国土佐に「夏」が戻ってきた。10日、高知市で恒例の「よさこい祭り」が始まった。戦後の不景気を吹き飛ばそうと、1954年に始まり今年で70回目。ここ3年は新型コロナの影響もあり、中止や縮小開催が続いていた。4年ぶりの通常開催で、高知の街に鳴子の音がこだました。
午前11時。市内中心部の帯屋町演舞場で始まった祭り本番。先陣を切ったのは地元の商店主らで作る「帯屋町筋(おびやまちすじ)」。「帯筋(おびすじ)だよ、全員集合」のかけ声でスタート。長さ550メートルのアーケード商店街を150人が元気に踊りきった。隊長の楠瀬昭一さん(49)は「踊り子とお客さんの熱気が混ざり合い最高の演舞ができた」と振り返った話した。
10日は市内16会場で開催が予定されているが、高知大学朝倉キャンパス(高知市曙町2丁目)は台風6号の影響で中止を決定した。11日は市内17会場で演舞披露が予定されている。
高知で始まった「よさこい祭り」は、いまでは札幌の「YOSAKOIソーラン祭り」や東京・原宿の「スーパーよさこい」など全国200カ所以上で類似イベントが開かれるようになった。
本場・高知では奇抜なデザインで装飾したトラック(地方車(じかたしゃ))を先頭に、隊列を組んで中心商店街などを踊りながら練り歩く「流し」が魅力だ。スポーツ専門のインターネットメディア「スポーツブル」(https://sportsbull.jp/live/yosakoi2023/)でもライブ配信(有料)している。(羽賀和紀)
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