埼玉県越谷市は二十九日、複合施設「越谷サンシティ」=写真=の整備事業で、建物すべてを建て替える現行の基本計画の一部を見直すと発表した。
市によると、現行計画では建物すべてを建て替えるとしていたが、公共施設(ホール棟)と商業棟を切り離し、商業棟だけを解体する。ホール棟は大規模改修(リノベーション)し、商業棟から図書室と会議室を移設。商業棟の跡地は民間事業者が提案して施設を整備、運営する。ホール棟の施設は二〇二六年度まで利用できる見込み。二九年度のオープンに変更はない。
市の試算によると、建物すべてを建て替えると初期費用は概算で約三百二十億円だが、ホール棟をリノベーションすると約百五十億円で収まる。整備後の管理運営などの二十年間の費用でも、ホール棟をリノベーションで進めたほうが低く抑えられるという。
市内には市立病院や小中学校など越谷サンシティとほぼ同時期に建設され、十年以内に整備に着手しなければならない施設も多くある。今回の計画見直しについて、市は「市の財政負担を極力抑制しつつ、当初から目指すにぎわいをつくっていきたい」としている。
市は二一年に整備基本計画を策定したが、昨年五月、建設資材価格の高騰などを理由に事業の一年延期を発表していた。(大沢令)
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