[ワシントン 9日 ロイター] - S&Pグローバル・レーティングが日産自動車をジャンク(投資不適格)級に格下げしたことを受け、ファンドマネジャーの間で投資適格級から転落する「フォールン・エンジェル(堕天使)」の規模が年内に最大550億ドルに膨らむサイクルの始まりとの見方が出ている。
S&Pは7日、米国と欧州の新車需要の軟化で販売価格が圧迫され、日産の収益性は世界の他の自動車メーカーと比べ弱い状態が続くとの見方から、日産の格付けをジャンク級となる「BBプラス」に1ノッチ引き下げた。
マラソン・アセット・マネジメントのビジネス開発グローバル責任者、ジェイソン・フリードマン氏は「現在、企業の収益が景気後退で圧迫され始める曲がり角に差し掛かっている」と指摘。世界的な供給網の混乱、人件費の上昇、景気が減速する中での根強い高インフレなどを受け、自動車、住宅建設、工業製品などの循環型部門の企業が打撃を受け、一部の投資適格格付け企業の格付け引き下げにつながる可能性があると見られている。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)グローバルリサーチは7日に発表した報告書で、日産の米ドル建て債券の発行残高は100億ドルとなっているため、2020年以降で最大のフォールン・エンジェルになったと指摘。今年のフォールン・エンジェルの規模は2500億ドルに達した20年ほどは膨らまないものの、22年の180億ドルを大幅に上回る可能性があると見られている。
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