2年前の大統領選には不正があり、本当はトランプ前大統領が再選していた――。今でもそう信じる人たちが、米国にはいる。
「Election Denier(選挙否定論者)」
そう呼ばれる彼らは、いったいどんな人たちなのか。11月8日に迫った中間選挙を前に、選挙への疑念が渦巻く田舎町を取材に訪ねた。
選挙否定論者とは?
2020年の大統領選挙をめぐり、バイデン氏の当選に疑いをかけたり、受け入れを拒んだりした人物のこと。米紙ワシントン・ポストによると、中間選挙の共和党の主要候補者569人のうち、291人(51%)が選挙否定論者だとみられている。
ネバダ州最大の都市ラスベガス。華やかなネオン街を離れ、荒野を車で1時間あまり走ると、ナイ郡パーランプという町に着く。
ナイ郡では今年から、選挙のやり方を大きく変えた。従来の電子投票をほぼ廃止し、手書きの投票用紙に切り替え、手作業で集計する計画だという。「機械を使うと不正が起きる」と疑う人が増えたためだ。
取材で出会った住民たちは「前回の選挙でバイデンが勝ったはずがない」「投票機のことは信じられない」と口々に言った。どうやら選挙への不信感は、相当に根深い。
この町で何が起きているのか――。まずは期日前投票が行われている会場へと足を運んだ。
電子投票機が消えた投票所、変化に好評
「前回と全然違ったよ。マシン(電子投票機)が消えていて、代わりに紙の投票用紙に自分で書くんだ。すごくいいね」。元警察官のロバート・ハリスさん(69)は投票所から出てくると、上機嫌に語り始めた。
「正直、2020年までは、選挙結果を疑うなんて発想はなかった。あの騒動がすべての始まりだったんだ」
ハリスさんが言う「騒動」と…
からの記事と詳細 ( トランプ落選が始まりだった 「選挙不信」が広まる町で起きている事:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル )
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