ビーズソファの代表的なブランドで、米国で2004年に誕生した「Yogibo（ヨギボー）」。これを製造販売する米国企業を21年12月、日本における販売代理店で大阪に本社を置く企業が買収した。日本で扱いたいと1通の電子メールを送ってから、買収を持ちかけられるまでに何があったのか。今後の世界戦略はどう展開するのか。買収を主導した社長が語った。
どうやったら、こんな形になるのか――。13年、インターネット関連事業を営んでいたウェブシャーク（大阪市中央区）の木村誠司社長（46）は、海外のウェブサイトで見かけた原色が鮮やかなソファに衝撃を受けた。中型の家庭用冷蔵庫ほどの大きさがあるソファを縦に置き、人が体を預けて座っていたのだ。
商品を米国から取り寄せると、日本円で3万円ほどの本体にかかった送料は約7万円。日本には販売代理店がまだなく、「なぜ、こんな良い商品を日本で誰も売っていないのか」と不思議に感じた。伸縮性のある生地の中に細かなビーズが詰められ、座るとビーズが体を包み込む。
ヨギボーが誕生したのは、米北東部ニューハンプシャー州。技術系の学校を卒業したエヤル・レビー氏が…
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